2023年の「夏ボーナス」予想まとめ! 上場企業平均は79万4008円、一般企業や業種別の金額は?

「2023年 夏のボーナス見通し」と「東証プライム上場企業の2023年夏季賞与・⼀時⾦(ボーナス)の妥結⽔準調査」を参考に、2023年の夏季ボーナス支給額予想をまとめました。一般企業全体平均は40万276円、上場企業118社の平均は79万4008円となる見込みです。

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「2023年 夏のボーナス見通し」と労務行政研究所の「東証プライム上場企業の2023年夏季賞与・一時金(ボーナス)の妥結水準調査」を参考に、2023年の夏季ボーナス支給額予想をまとめました。

2023年の夏季ボーナス支給額を予想!

長かったコロナ禍も落ち着き、人の往来も活発になってきた昨今、支給額にどんな影響があるか、楽しみな人も多いのではないでしょうか。全体平均と上場企業別、業種別で見ていきましょう!

 

一般企業全体平均は40万276円、上場企業118社平均は79万4008円

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「2023年 夏のボーナス見通し」によると、民間企業全体の1人当たりの平均支給額予想は40万276円で前年同期比2.8パーセント増という見通しです。

2023年夏のボーナス見通し
2023年夏のボーナス見通し(図表:三菱UFJリサーチ&コンサルティングの作成)

項目別では、製造業が53万9565円で前年同期比2.4パーセント増、非製造業は37万3217円で同3.1パーセント増でした。調査対象は、事業所規模5人以上の賞与を支給する事業所で働く全常用労働者の平均値です。

上場企業118社の夏のボーナス支給額予想
上場企業118社の夏季のボーナス支給額予想(図表:労務行政研究所の作成)

労務行政研究所の「東証プライム上場企業の2023年夏季賞与・⼀時⾦(ボーナス)の妥結⽔準調査」より、東証プライム上場企業の全産業118社の平均を見ると、79万4008円で前年同期比1.5パーセント増でした。

伸び率はやや少なかったものの、コロナ禍が落ち着き始めた2022年が前年比6.5パーセント増だったことも踏まえると、順調に回復していると見られています。
 

夏季賞与・一時金妥結額の推移(単純平均)
夏季賞与・一時金妥結額の推移(単純平均)(図表:労務行政研究所の作成)

 

全15業種中トップは「輸送用機器(自動車)」の95万6459円、2.88カ月分支給

「東証プライム上場企業の2023年夏季賞与・⼀時⾦(ボーナス)の妥結⽔準調査」を参考に、業種別の金額を見ていきましょう。


製造業・非製造業を合わせた全15業種中トップは、「輸送用機器(自動車)」の95万6459円(前年同期比3.4パーセント増)、次いで「ガラス・土石」の95万5490円(同9.9パーセント減)、「電気機器」の89万9703円(同1.9パーセント増)でした。


前年同期比で比較すると、最も伸び率が高かったのは「鉄鋼」の17.2パーセント増、次いで「機械」の4.5パーセント増、「非鉄・金属」の3.7パーセント増でした。

前年同期比10パーセント以上伸びていた業種は「鉄鋼」のみです。マイナスだったのは4業種のみだったものの、「ガラス・土石」の9.9パーセント減や「電力」の9.8パーセント減など、大幅な減少も見られます。

上場企業118社の夏季賞与支給月数
上場企業121社の夏季賞与支給月数(図表:労務行政研究所の作成)

東証プライム上場企業、集計社数121社の夏季賞与支給月数(何カ月分か)を見ると、全業種平均は「2.48カ月」で前年同期比0.02カ月分増という結果に。業種別トップは、「輸送用機器(自動車)」の2.88カ月、次いで「ガラス・土石」の2.83カ月、「電気機器」の2.76カ月でした。


>次ページ:2023年の国家公務員の夏のボーナスの平均支給額は?
 

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