2013年夏季ボーナスの上場企業平均は66万円、全体平均は35万円前後
2013年夏季ボーナスについて、当時のデータを参考に振り返っていきましょう。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングが公開している「2013年夏のボーナス見通し」によると、民間企業1人当たりの平均支給額は35万7400円で前年比0.3%減となっています。同調査は事業所規模5人以上の企業で、賞与を支給した労働者が対象です。
労務行政研究所が東証一部上場企業139社を対象に実施した「東証第1部上場企業の2013年夏季賞与・一時金(ボーナス)の妥結水準調査」によると、全産業の支給額平均は66万4415円で、前年同期比は0.6%減となっています。
民間企業全体と上場企業に絞って見た場合の支給額に差があるため、厚生労働省が公開している「毎月勤労統計調査 平成25年9月分結果速報及び平成25年夏季賞与の結果」を参考に、もう少し詳しく見ていきましょう。
同資料内にある「平成25年夏季賞与の支給状況」によると、事業所規模5人以上の企業全体の平均支給額は35万9317円で前年比0.3%増となっています。30人以上に絞った場合は、全体平均が40万8634円で、こちらも前年比0.3%増です。
以上のデータを整理すると、2013年夏のボーナス全体の平均は35万円前後、上場企業に絞って見た場合は、平均66万円程度だったと推察されます。
業種別トップは「情報通信業」の64万2770円
引き続き、厚生労働省が公開した「平成25年夏季賞与の支給状況」を参考に、業種別でも見ていきましょう。
事業所規模5人以上を含む全体のトップは「情報通信業」の64万2770円(前年比7.1%増)、次いで「金融業、保険業」の61万4691円(同2.3%増)、3番目は「電気・ガス業」の60万8648円(同19.3%減)でした。
前年比で見た場合でも、「情報通信業」が7.1%増でトップ。次いで「複合サービス事業」が7.0%増、「建設業」が5.4%増です。平均支給額3位だった「電気・ガス業」は19.3%減と著しく減少していました。
東証第1部上場企業139社に絞って見ると、トップは「輸送用機器(自動車)」の87万3908円(前年同期比11.9%増)、次いで「化学」の77万452円(同1.4%減)、「輸送用機器(全体)」の76万1998円(同5.6%増)と続きます。
前年同期比で見た場合でも、「輸送用機器(自動車)」の11.9%増がトップ。2013年は2012年に引き続きマイナスだった業種も多く、「ガラス・土石」の14.4%減を筆頭に、18業種中9つも前年同期比マイナスを示しています。
「決まって支給する給与に対する支給割合(何カ月分か)」を、厚生労働省の「平成25年夏季賞与の支給状況」で見ると、全体平均は0.96カ月分(前年同期比0.01カ月減)、業種別トップ3は、「金融業、保険業」の1.57カ月分(同0.01カ月減)、「電気・ガス業」の1.47カ月分(同0.18カ月減)、「複合サービス事業」の1.40カ月分(同0.12カ月増)でした。
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