勝ち気な役が多かった今田さんに、最大の転機が訪れる
人気が加熱する中で、今田さんはテレビドラマを中心に活躍の場を広げます。『僕たちがやりました』（フジテレビ系）や、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』（日本テレビ系）で鮮烈な演技を見せると、大ヒット作の『半沢直樹』（TBS系）、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』など話題作に続けて出演。はっきりとした性格のキャラが多く、眼力抜群の演技で視聴者の心を鷲づかみにしました。
その後も今田さんは、自己主張の激しい勝ち気な女の子の役などを演じ、はまり役としてブレーク。『花のち晴れ～花男 Next Season～』（TBS系）で演じた真矢愛莉役は、小悪魔的な性格でありながら、どこか憎めないキャラを見事に演じました。
そんな「勝ち気」で「ハッキリとした性格」の役が多かった今田さんが、『悪女（わる）～働くのがカッコ悪いなんて誰が言った？～』（日本テレビ系）で演じたのは、マイペースで底抜けに明るい田中麻理鈴でした。
ドラマ初主演を果たした今田さんは、ポンコツながら自分の道を信じて突き進む麻理鈴を熱演。これまでの今田さんが演じてきた役柄とはガラリと変わったキャラですが、どこまでも明るく、周りの人たちの心を揺れ動かす麻理鈴を見事に表現しました。
今田さんの演技力の幅広さを見せつけた作品となり、「第112回 ザテレビジョン ドラマアカデミー賞」で主演女優賞を獲得。映画では『東京リベンジャーズ』シリーズにヒロインの橘日向役で参加し、こちらでは透明感がある演技を披露し大きな注目を集めます。
『ラストマンー全盲の捜査官ー』で見せる、繊細で強い女性像
2023年3月からは、大ヒット映画『わたしの幸せな結婚』でヒロイン・斎森美世を担当。美世は、悲劇的なヒロイン役で劇中では奴隷のような「使用人」として、周囲に虐げられて生きている女性です。感情を殺し、ロボットのように生きてきた美世が、目黒さん演じる冷酷な軍人・久堂清霞と心を通わせることで本当の愛をつかんでいきます。
美世という難しい役柄も今田さんは見事に演じきったことで、俳優としての評価がさらに上がりました。そして2023年4月からは映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』、さらに日曜劇場『ラストマンー全盲の捜査官ー』（TBS系）に出演しています。
『ラストマンー全盲の捜査官ー』では、技術支援捜査官の吾妻ゆうき役を演じています。過去に陸上選手だった頃に悪質なストーカーから盗撮され、心に深い傷を負った吾妻。全てが嫌になったときに、福山雅治さん演じる全盲のFBI特別捜査官・皆実広見の活躍を見て、生きる希望を見出します。
繊細な演技が必要となる吾妻役ですが、自分の信念に正直に行動し、時には自身を犠牲にしても犯人を逮捕する強い女性をしっかりと演じています。ドラマにおける重要な役となり、ここでもまた今田さんの新たな一面を見ることができます。
現在、若手女性俳優の中でもさまざまなジャンルの作品に参加し、各作品で高い演技力を見せている今田さん。今後、話題作となりそうなドラマ出演もうわさされる中で、さらに俳優として進化した姿を見せてくれそうです。ぜひとも、今田さんが主演のドラマや映画をもっと見てみたいところです。
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