実家暮らしを選ぶ理由は、人によってそれぞれ。独立資金を貯金するために実家暮らしをしている人もいれば、1人暮らしをしたくないと感じているもいます。中には、経済的な事情、職場へのアクセス、自身の体調、親の介護など、さまざまな事情を抱えている場合も。
All About編集部は、2023年4月20~23日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、神奈川県横浜市戸塚区在住・45歳男性のエピソードを紹介します。
回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:45歳男性在住:神奈川県横浜市戸塚区
家族構成:両親、自分
世帯年収:父親200万円、自分250万円
実家の間取り:マンション3DK(築46年以上)
毎月の生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:0円交際費:3000円
毎月のお小遣い:2万円
毎月の貯金額:0円
貯金総額:0円
総務省統計局が発表した「家計調査報告 家計収支編(2021年)」によると、35~59歳男性の1カ月の平均消費支出は18万9753円です。そのうち、住居費の平均は2万9396円。ただし、家賃などは地域や条件によって異なるため、住居費を除いた約16万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
回答者に、実家を出る予定の有無を聞くと「どちらとも言えない」とし、その理由として「出来れば出たいのですが、引っ越し費用や一人暮らしをするために必要な資金が貯められていないので、まだ、難しいなと思っています」と話してくれました。
「暮らしていくので精一杯なので、恋愛や結婚を考える余裕がありません」
現在、恋愛や結婚願望はあるのか聞くと、「ない」と回答。理由は「暮らしていくので精一杯なので、恋愛や結婚を考える余裕がありませんし、そもそも、出会いのきっかけがないからです」とのことでした。さらに、実家暮らしを選んでいる理由を尋ねると「主に経済的な理由です。持病があり、毎月の医療費や薬代などが、支出のかなりの部分を占めるため、一人暮らしをすることが出来ず、両親と相談のうえ、実家暮らしを選択しました」と話してくれました。自身の体調と経済的な事情を考え、両親との同居を選んだようです。
実家暮らしで苦労していることは「これといって、苦労しているとは思いませんが、両親とはいえ、別の人間ではあるので、ちょっとした認識の違いなどで口論することもあり、人間関係と言いますか、コミュニケーションには気を使っています」と、答えてくれました。家族だけでなく、人と暮らす上では、距離感や互いへの配慮は欠かせない要素といえそうですね。
※回答者のコメントは原文ママです
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