5月9日はアイスクリームの日!
1964年のこの日、消費の拡大する本格的な夏場の前に、当時の東京アイスクリーム協会が都内の施設や病院などへのアイスの寄贈や関連イベントを開催したことをきっかけに制定されました。
今回はアイスクリームとアイスミルクの違いなど、「違いの分かる人」になれるアイスクリームの豆知識をご紹介します。
アイスクリームの賞味期限は永遠?
アイスクリーム(ice cream)は、牛乳などを原料にして、冷やしながら攪拌して空気を含ませて凍らせた氷菓。季節に関わらず冷凍庫に常備している人も多い人気のスイーツですが、実はアイスクリームに賞味期限がないことはご存じでしょうか。
−18℃以下で保管されていれば細菌が増えないため、長期保存してもほぼ品質が変化しません。食品表示基準の規定でも「期限およびその保存方法を省略することができる」と定められています。
ただし、家庭の冷凍庫は扉の開け閉めによる温度変化で、氷の結晶が大きくなってザラついた食感になる場合もあるため、できるだけ早く食べることが推奨されています。
「アイスクリーム」と「アイスミルク」の違い
「お母さんが買って来てくれるアイス、なんか違うんだよなぁ」という経験はありませんか?
実は、アイスと呼ばれる商品は、同じように見えても乳成分の量によって「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」の3つに分類されます。
乳成分の多い順に、乳固形分が15%以上で乳脂肪分が8%以上の「アイスクリーム」、乳固形分が10%以上で乳脂肪分が3%以上の「アイスミルク」、そして乳固形分が3%以上なら乳脂肪分の量は問わない「ラクトアイス」です。
「アイスミルク」は名前にミルクが入っているのに、「アイスクリーム」より乳成分が少ないというのがややこしいですね。人に頼む際は、自分の食べたいアイスの分類をきちんと伝えるようにしましょう!
沖縄の人は意外とアイスを食べない?
総務省の家計調査によると、2022年までの10年間平均で最もアイスクリーム年間支出額が少ないのは、意外なことに南国の沖縄県那覇市です。アイスクリームを1番おいしく感じるのは25℃前後と言われていて、30℃を超えると氷菓やかき氷の方が売れる傾向があります。
暑すぎる日はアイスクリームよりアイスキャンデー、皆さんも経験があるのではないでしょうか。
また、沖縄は黒糖や砂糖で甘く似た金時豆を合わせた「ぜんざい」がソウルフード。専門店だけでなく、食堂や喫茶店でも提供されています。このような暑い気候とかき氷文化が影響しているとされています。
一方、最も支出額が多いのは、こちらも意外なことに北陸の石川県金沢市です。金沢の夏の気候がアイスクリームを1番おいしく感じる25℃前後に近いこと、また雨の日が多く冬も暖かい室内にいる時間が長いことなどが理由とされています。
また、金沢はアイスだけでなく和菓子やチョコも上位に。古くからの茶道文化による「甘いもの好き」である県民性も影響しているとされています。
アイスクリームがおいしいこれからの季節。ぜひアイス売り場をチェックしてみてはいかがでしょうか。
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