『名探偵コナン』の最新作が公開! すでに興収30億円超え
2023年4月14日から、劇場版シリーズ第26作目となる『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』が公開されました。同作は、公開3日間で観客動員数217万人、興行収入31億4000万円を突破する人気ぶり! シリーズ歴代1位を記録している2022年公開の『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』を超える勢いで、シリーズ初の“興行収入100億円”突破が確実視されています。
1997年以降、毎年ゴールデンウィーク頃に公開される劇場版『名探偵コナン』シリーズ。新作はどんな物語なのでしょうか。『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の映画鑑賞レビューをお届けします!
※以降、映画タイトルを『黒鉄の魚影』と表記
舞台は東京・八丈島! 歴代の「被害総額」を塗り替えるほどのスケール
劇場版『名探偵コナン』シリーズといえば、『から紅の恋歌』で出てきた「嵯峨嵐山文華館」や、『ベイカー街の亡霊』に登場したロンドンの「ビッグ・ベン」など、実在するスポットが舞台となっているところも大きな魅力です。筆者がこれまでの映画作品の中で1番好きなスポットは、『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』(以降、 紺青の拳)の舞台・シンガポールのマリーナベイ・サンズ。豪華けんらんな夜景が美しく描かれますが、事件がきっかけで、豪華な施設たちは“破壊”されてしまいます。「こんな豪勢な施設を壊して大丈夫なんかい……!」と感じてしまうほどダイナミックな破壊シーンに、映画のスケールの大きさを感じ、ワクワクが止まりませんでした。
映画『名探偵コナン』シリーズでは建物が次々と破壊されることから、SNS上では作中内における“被害総額”が注目されています。ファンの中には、動産・不動産から推察し、被害総額を算出してランキング化する人もいるようです。『紺青の拳』では、シンガポールの豪華リゾート施設などが次々と破壊されるため、その被害総額は6000億円を超えるのではないか……ともいわれています。
ところが、今回の新作『黒鉄の魚影』は、『紺青の拳』の被害総額をも上回るほどの圧倒的なスケール!
『黒鉄の魚影』の舞台は、東京・八丈島近海に建設された海洋施設「パシフィック・ブイ」。世界中の警察が持つ防犯カメラをつなぎ、世界各国のエンジニアが集結する同施設は、架空ながら、スーパーコンピュータ「富岳」を彷彿(ほうふつ)とさせます。膨大なシステムを抱える「世界の治安の要」となる巨大な施設、これを破壊しちゃったらどうなるのか……。“被害総額”が気になるところです。
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