4月15日はイチゴ大福の日!
日付はこの時期がイチゴの旬であること、そして「よい(4)いち(1)ご(5)」と読めることにちなんで制定されました。
今回は昔ながらのイチゴ大福と流行りのフルーツ大福の違いなど、「違いの分かる人」になれるイチゴ大福の豆知識をご紹介します。
元祖イチゴ大福はどこの店?
イチゴ大福が誕生したのは、昭和後期とされています。発祥の店は諸説ありますが、積極的に元祖を名乗り、製造法の特許も持っているのは東京の「大角玉屋」です。
1985年、ショートケーキをヒントに、生のイチゴを和菓子に使いたいと考えた3代目の店主の大角和平さんがイチゴと大福の組み合わせを考案。えんどう豆を加えた餅で、小豆のつぶあんと苺を包んだ「イチゴ豆大福」を発売しました。
イチゴの酸味と大福の甘味が絶妙にマッチして、瞬く間に大人気となったそうです。
「関東風イチゴ大福」と「関西風イチゴ大福」の違い
それぞれの地域にお住いの方は意外かもしれませんが、関東と関西でイチゴ大福に違いがあることはご存じでしょうか。
関西風イチゴ大福の元祖は、大阪の「青木松風庵」です。
1986年、関東のイチゴ大福の人気を知った創業者の青木啓一さんが「関西風のイチゴ大福を作りたい」と考えて開発。餅ではなく求肥(もち米粉に水や砂糖を足して練り上げたもの)を使い、あんこも白あんを使うのが特徴です。
このような元祖の違いから、関東のイチゴ大福は「お餅+黒あん」、関西のイチゴ大福は「求肥+白あん」という違いがあります。
ただ、全国的に広まる中でさまざまな工夫を加える店が増え、「求肥+黒あん」のハイブリット型なども生まれて、厳密な区別はなくなってきています。
「イチゴ大福」と「フルーツ大福」の違い
フルーツ大福とは、文字通りみかんやキウイなどのフルーツを包んだ大福のこと。イチゴ大福はフルーツ大福の一種であり、元祖といえます。フルーツサンドにも通じる切り口の鮮やかさがSNSなどで「萌え断」と呼ばれて話題となり、流行の和菓子となっています。
昔ながらのイチゴ大福は、イチゴの甘酸っぱさと大福の甘さの絶妙なマッチを楽しむもの。それに対してフルーツ大福は、薄い求肥と甘さ控えめの白あんで主役のフルーツを引き立てるものが主流という違いがあります。
あなたの好きなイチゴ大福は、関東風? 関西風? それとも流行りのフルーツ大福タイプ? この機会に食べ比べてみてはいかがでしょうか。
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