2月27日はPokémon Day！
1996年のこの日、シリーズ第1作のゲームボーイソフト『ポケットモンスター 赤・緑』が発売されたことにちなんで制定されました。
今回は、ポケモンは全部で何種類いるかなど、「違いの分かる人」になれるポケモンの豆知識をご紹介します。
ポケモンは全部で何種類いる？
第1作『ポケットモンスター 赤・緑』では全部で151種類だったポケモンですが、23年後の現在は何種類いるかご存じでしょうか。
正解は、何と全1008種類！ 2023年1月には、1000種類を突破したことをお祝いする動画が公式サイトでも発表されました。
151種類集めるのでも、あんなに大変だったのに……！ さすがのオーキド博士も全部は言えないじゃないでしょうか？
ちなみにポケモン図鑑のNo.1000は、サーフゴー。1000枚のコインでできた黄金色の姿をした人型のポケモンです。おめでたいですね！
海外で「ポケモン」が正式名称になった理由
ポケモンシリーズの生みの親は、ゲームクリエイターの田尻智さん。
ウルトラセブンのファンだった田尻さんが、同作品のカプセル怪獣から着想を得て「カプセルモンスター」というRPGの企画書を書いたのが、ポケモンの原型とされています。
ところが、後に「カプセルモンスター」は商標権の問題で使えない事が判明。また「カプモン」と略したときの語呂も悪いという理由もあり、ポケットモンスターという名前に改められました。
ちなみに、アメリカで既に『Monster in My Pocket』という商標が登録されていたため、海外では「ポケモン」を正式名称としています。
また「英語圏ではポケットモンスターが男性の大事な部分という意味になってしまうから」という説も有名ですが、これは都市伝説のようなもので、実際にはそのようなスラングが明確にあるわけではありません。
『Monster in My Pocket』も、フィギュアやビデオゲームなどが普通に販売されています。
例えば日本語でも「ポケットの怪物」という言葉は普通に使われますよね。それを「下ネタだ」と思うのは受け手側の解釈による、というレベルの話のようです。
とはいえ、大ヒット作にケチがつくのは避けたいので、そこまで考慮した結果の「ポケモン」なのかもしれません。
世界最強とも称される任天堂の法務部、さすがのリスク管理ですね……！
ユリ・ゲラーに訴えられたポケモン「ユンゲラー」
そんな任天堂のポケモンが、実在の人物に訴えられたケースがあるのは、ご存じでしょうか。
訴えられたのは、エスパーポケモンのユンゲラー。超能力のメタファーとして手に持っているスプーンが印象的です。このポケモンのカードゲームを東京で目にしたのが、超能力パフォーマーのユリ・ゲラーさん。
「わるいユンゲラー」「周りの人に頭痛を引き起こす」といった設定もあることから、自分のイメージを盗作・悪化されたとして、2000年11月、約1億ドルの損害賠償を求める裁判をアメリカで起こしました。
ユリ・ゲラーさんはスプーン曲げのパフォーマンスで日本でも有名ですし、何より名前がユンゲラーです。これはさすがにユリ・ゲラーさんに分があるかと思われましたが、何と結果は任天堂の勝訴。
実は「ユンゲラー」という名前は日本国内だけで、海外では「Kadabra」（おそらく「アブラカダブラ」から命名）であったため、アメリカの商標法では適応の対象外。さらに、日本においてユリ・ゲラーさんが「ユリ・ゲラー」の商標を取っていなかったことも影響したようです。さすが世界の任天堂…‥！
以降、ポケモンカードにユンゲラーは登場せず、欠番になっていましたが、2020年にはユリ・ゲラーさん側がこのことについて謝罪を表明。今後の商品には登場することが期待されています。
もしかしたら2023年のPokémon Dayのイベントで発表されるかもしれません。その際はファンの喜びの声が世界中で上がることでしょう。
「ユンゲラー、ゲットだぜ！」
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