直撃インタビュー! 「YOUはなぜここで撮影を?」
現場に到着すると、写真撮影をしているのはやはりアジア圏の人ばかり。イタリア語を話しながら歩いて行く女性2人組は興味を示さず素通りして行きました。
撮影をする人々は、ひっきりなしに現れます。富士山は雲の間から姿を見せたり隠れたりと早いときには秒単位で姿を変えるため、撮影が終わるのを待ってから声をかけます。
・着物姿の中国人女性
「Hi!」
淡いピンクの着物に白の袴という現場で1番目立っていた女性に声を掛けると、中国から来たと教えてくれました。このフォトスポットを知ったきっかけは、「Weibo(中国版Twitterのようなもの)」だとか。
「急いでいるので〜」と言いつつも、写真撮影に応じてくれました。
・台湾から来た女性3人組も
台湾から来たという女性3人組も皆で仲良く「ローソン×富士山」を撮影。「何でこのスポットを知ったのですか?」の質問には、元気に「Instagram!」と答えてくれました。
・Instagramの富士山関連ハッシュタグでも人気
さらに「2月23日は2(ふ)2(じ)3(さん)の日、メモリアルデイ」と伝えると、「Oh~」と盛り上がって「#fujisan」のスポット検索でこの場所を知ったと教えてくれました。
その後も何組かに話を聞くことができ、結果、写真撮影をしていたのは全てアジアからの観光客で、タイ、台湾、中国からの観光客でした。
・中国のSNS「小紅書(RED)」でも
こちらの女性2人は中国から。「小紅書(RED)」(※中国版Instagramのようなもの)に載っていたのを見て来たと教えてくれました。
Instagramの投稿でも「ソース:小紅書」という投稿が見受けられ、さまざまなSNSでこの場所が紹介されて広がっていることが分かります。
SNSによる拡散で「ローソン河口湖駅前店」が「みんなが撮っている“あの場所”」になり、「そこで自分も写真を撮りたい」と思わせるのですね。
アジア圏の観光客の認知度高くも、世界にはまだ気づかれていない“バズの夜明け前”!
タイから来たという2人は、Facebookの「旅行好きコミュニティ」の投稿で「富士吉田市のほんちょう2丁目商店街」とともに河口湖駅前のローソンを知ったとか。「ローソン+富士山は、YouTubeでも見た!」と教えてくれました。
山梨県側の富士山周辺ではここ数年、SNS発で外国人に人気となった2大スポットがあります。1つは、タイからの観光客のSNS発信がきっかけで人気に火がついた「新倉山浅間公園・忠霊塔」。桜と紅葉、そして富士山と五重塔が一気に見られる“ニッポンのベストビュースポット”として訪日外国人旅行客向けのガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』改訂第4版の表紙に採用され、今では世界中から観光客が訪れる富士山ビュースポットとなっています。
もう1つは、「富士吉田市のほんちょう2丁目商店街」。昭和レトロな街並みと広大な富士山が一緒に撮れるスポットとして、こちらもSNS発で話題になりました。
・タイでの人気はどのくらい?
今回の外国人が集まる新スポットは「親日家の多いタイでの認知度はどの位なのだろう?」とタイ在住のタイ人の友人にも聞いてみたところ、「富士山のローソンのことを知っています」「Instagramを見て知ります」とのことでした。
タイの人気俳優プラチャヤー・レァーンロード(@__singto)さんも2023年1月にこのスポットを訪れた写真を投稿していて「ローソン河口湖駅前店」はタイでは既に皆が知る人気撮影スポットだそうです。
とはいえ、タイや台湾に比べ、まだアジア圏以外からの投稿は圧倒的に少なく感じます。
しかも今のところ決まったハッシュタグはなく、スポットの登録も本家本元の「ローソン河口湖駅前店」では案外少なく、先出の「fujisan」「Lake Kawaguchi」「Lake Kawaguchiko,MtFuji」など多岐にわたっていて、実際撮影に訪れる人に比べるとまだSNS上で数として表面化していなさそうな雰囲気。これは、伸びしろが大きそう!
今後、アジア発“ニッポンビュースポット”として「ローソン河口湖駅前店」が第2の「新倉山浅間公園・忠霊塔」となる日も近いかもしれません。