なぜローソン前に外国人の行列が!? 富士山の新人気スポットでその謎に迫る

富士山の麓で、なぜか最近、外国人の行列ができているローソンが。謎をひも解くべく、訪れていた外国人に直撃インタビュー。富士河口湖町観光連盟やローソンにも取材してきました。

いつからこのスポットが話題なのか?

​​​​​富士山が裾野まできれいに見える明け方の「ローソン河口湖駅前店」

では、いつから「ローソン河口湖駅前店」がこのように話題になったのでしょうか?
 

始まりを調べるべくSNSで「#lawson」「#fuji」などを検索してみると、どうやら「ローソン×富士山」は2014年頃に初めて投稿されたようです。その後もチラホラと投稿され、それが2020年頃から「海外に向けて日本を紹介するFacebookページ」に複数取り上げられたことが分かりました。
 

ただ、コロナ禍ということもありその時点では現場は静かなものでした。実際にSNS上での投稿が増えはじめたのは、コロナ禍のため制限していた訪日外国人観光客の受け入れが大幅に緩和された2022年10月頃。そこからじわじわとSNS上での投稿が増え、中華圏における旧暦「春節(2023年1月22日頃〜)」に入ると一気に冒頭に記したように町民が「これは一体……!?」と気付くほどの富士山ビュースポットになったのです。実際に「ローソン河口湖駅前店」に聞いたところ、「2023年に入ってから撮影する人が増えた」とのこと。
 

またこのスポットが人気の理由としてインターネット上では「自国にローソンがないから珍しいらしい」ともうわさされていますが、実際のところはどうなのでしょう?
 

撮りたい理由は「ローソン×富士山」に感じるNIPPONとノスタルジー

ローソンに取材したところ、海外展開している店舗数(2023年1月現在)は表のとおりでした。

ローソンが海外展開している店舗数(2023年1月現在)※表は取材内容を基に筆者が作成

ここから今回インタビューした観光客の母国を抜き出すと、中国(5599店舗)、タイ(181店舗)。台湾は0店舗でしたが、台湾から来た3人も「ローソンは知っている」と言っていました。ではなぜ? と聞くと皆さん答えは同じ
 

「fujisan!」
 

つまり、「ローソン(日本独特のコンビニ文化)×富士山」というロケーションに“NIPPON”を感じるからここで撮影したいということのよう。
 

さらに昨今、ネオンサインの看板が「ノスタルジックでかわいい」「SNS映えする」と再流行の兆しを見せていることも無関係ではなさそう。SNS上では、朝焼けや夕暮れのほの暗い時間帯にローソンの看板が光る写真の投稿も多く見られます。

また、駅前という立地の良さも一役買っているのではないでしょうか、ここは駅前通りの中でも車の交通量が多い場所で、ローソンを背景に撮影をするために信号や横断歩道を使わずに道を渡る人も増えている印象。
 

富士河口湖町観光連盟の小山田さんに話を聞いたところ、「町内のスポットが全世界に広がることはとてもうれしく思いますが、近隣住民の気持ちを想像すると複雑なことも。すぐ近くに横断歩道や信号機付きの交差点もありますし、ルールを守っての撮影をお願いしたいと思い、Instagramの投稿文の中にも注意喚起の注釈を入れました」とのこと。
 

フォトスポットとなっているローソン河口湖駅前店にも正直な気持ちを伺ったところ、「ご来店いただけることは大変うれしく思います。車にご注意いただき、マナーを守りながら撮影いただければ幸いです」とのことでした。
 

撮影は、ルールを守ってご安全に!
 

>次ページ:富士河口湖町民が教える「コンビニ×富士山」の撮影スポット

 

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