2月5日はふたごの日! ふ(2)たご(5)と読めることから制定されました。
今回は「一卵性双生児」と「二卵性双生児」の違いなど、「違いの分かる人」になれる双子の豆知識をご紹介します。
「一卵性双生児」と「二卵性双生児」の違い
双子(ふたご)とは、同じ母親の胎内で同時期に発育して生まれる2人の子どものこと。学術的には双生児と呼ばれます。
双生児は、受胎時の受精卵の数によって「一卵性双生児」と「二卵性双生児」に分かれます。
一卵性双生児は、文字通り1つの受精卵が多胚化したもの。
基本的に同じ遺伝子型を持っていて、性別や血液型も同じで顔もよく似ています。
一方の二卵性双生児は、異なる精子に受精した2つの卵子が同時に妊娠したもの。
いわば同時に生まれてくる兄弟と同じなので、遺伝情報は異なります。
また、一卵性双生児の出生率は人種や年代に関わらず約0.4%であるのに対して、二卵性双生児の出生率は人種によって異なり、また近年では不妊治療などの影響で増加傾向にあります。
昔は後に生まれた方が兄/姉だった⁉
現在では先に生まれた方が兄/姉であると戸籍法で定められていますが、それまでは土地ごとの慣習によって決められていました。
例えば、かつて長寿の双子としてメディアに取り上げられていたきんさんぎんさん姉妹も、先に生まれたのは妹であるぎんさんの方です。
当時は母親の胎内の奥にいた子の方が先に発生したもの、すなわち兄/姉と考えられていたそうです。
ちなみに、帝王切開の場合でも医師が先に取り上げた方が兄・姉になります。
ただ、帝王切開は基本的にお腹の下の方を切るので、取り上げる順番は自然分娩と同じになりますが、何らかの事情で縦に切る場合など、逆になることもあります。
双子ならiPhoneの顔認証を突破できる?
見た目がそっくりの一卵性双生児ですが、指紋や瞳の虹彩、静脈パターンなどは異なるので、そういった生体認証では識別可能です。
ただ、iPhoneの顔認証システムである「Face ID」は、3万を超える赤外線ドットを顔に投射することで顔の3Dモデルを構築して照合します。
このシステムの場合、顔のよく似ている双子は誤認証される場合があるため、Apple側もパスコードによる認証を進めています。
なお、遺伝子型は同じなので、一般的には最も確実とされているDNA認証は、逆に一卵性双生児を識別できません。
「真犯人は双子のもう1人」というのがミステリー小説の常套トリックとなっているのはこのためです。
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