コロナ禍の影響も? 韓国旅行での「両替」「支払い」にも変化が
矢野:あれ? もっとテンション高めの最新スポットやトレンド情報的なお話になると思っていたんですけども(笑)。
ゆりこ:旅行はとても楽しかったです。ただ私が今回困ったことや失敗談も皆さんのお役に立てるかなと思ったのです。コロナ禍以前に何度も韓国へ行ったことがある人ほど、私のように戸惑う場面が出てくるのでは? と。もちろんこれから初めて渡韓する人にも、反面教師にしていただけたら。
矢野:All Aboutのコンセプトも「知らなくて損することを無くす」ですからね。そういう意味ではピッタリです(笑)。
ゆりこ:今回お伝えしたいことは「クレジットカードは必須、そして現金も必須」「両替するタイミングと場所は事前確認を」。そして「新しいデポジットカードを使いこなせ」です。
矢野:韓国って日本よりキャッシュレス化が進んでいるイメージがあるのですが。
ゆりこ:野村総合研究所の調査(※1)でも韓国はキャッシュレス普及率が世界トップという結果が出ています。でも、久しぶりに行ってみたら、まだクレジットカードも万能ではなく「現金ナシで大丈夫!」とは断言できないなと実感しました。韓国人や韓国在住の人は「Naver Pay」「KaKao Pay」などさまざまな決済手段が使えるのですが、韓国で契約した携帯番号が必要なので短期滞在者には難しい……。
矢野:まだ現金で支払う場面ってありましたか?
ゆりこ:そうですね。例えば仁川(インチョン)、金浦(キンポ)国際空港から市内へ向かう空港鉄道。ソウル駅まで直行する列車はクレジット決済が可能ですが、各駅に停まる一般列車は現金でチケットを買うか、Suica的な交通カード(「Tmoney」など)で乗ることになります。ちなみに交通カードへのチャージも現金が基本です。クレジットカード対応の窓口もあるかもしれませんが、今回の旅では見つけられませんでした。
矢野:日本でも交通カードにクレジットカードでチャージするためにはオンライン登録が必要ですもんね。海外から来た人には少しハードルが高いかもしれません。基本をカード決済にするとしても、最低限の現金を持っておいた方が安心感はありますよね。
ゆりこ:初日に空港などで滞在日数×3万ウォン(約3000円)ぐらい両替しておいて、足りなければホテルや街中の両替所で両替するなど……と言いながら、実は今回「両替」にも苦労しまして……。
矢野:え、そうなんですか!? 国際空港だったらたいていの場合、両替できる場所があると思っていました。
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