1月23日は電子メールの日!
いい(1)ふ(2)み(3)と読めることから、「良い文(ふみ)」「E文(ふみ)」にちなんで、1994年に電子メッセージング協議会によって制定されました。
今回は、世界で最初の電子メールの文面は何だったかなど、「違いの分かる人」になれる電子メールの豆知識をご紹介します。
世界初の電子メールの文面は?
1972年、インターネットの前身であるARPANETに接続された2台のコンピュータ間でのメール送受信成功が、世界初の電子メールとされています。
最初に送ったのはプログラマのレイ・トムリンソンさん。メッセージの文面は、キーボードの2段目を羅列した「QWERTYUIOP」という意味のない文字列だったそうです。
また、アドレスがローカルマシン上のものなのか、他のネットワーク上のものなのかを示すのに単位記号の「@」を使ったのも彼のアイデアとされています。
CcとかBccって何の略?
今や当たり前に使われている、一斉メールを意味する「Cc」や「Bcc」ですが、何の略かご存じでしょうか。
Ccとは、カーボンコピー(Carbon Copy)の略。
そもそもは、2枚の書類の間にカーボン紙を挟み、ボールペンやタイプライターで文書を作成することです。
複写機やプリンターが発達する以前は、複写を作る方法の主流でしたが、現在でも領収書や伝票などに使われています。
電子メールのCcは、この手法にちなんでネーミングされました。
カーボンコピーのように、To欄(宛先)のアドレスに送る文面の複製を、Cc欄のアドレスにも送信することができます。
メールのやりとりをグループ内で共有する場合などに使われます。
一方のBccは、ブラインドカーボンコピー(Blind Carbon Copy)の略。
ブラインドという意味のとおり、To欄の相手にも、Cc欄の相手にも分からないように、複製した文面をBCC欄の相手に送ることができます。
Bcc欄のアドレスはお互いにも公開されないため、個人情報を守りつつ一斉配信する場合などに用いられます。
CCは紙の書類由来の言葉ですが、BCCは電子メールだからこそ生まれた言葉ですね。
迷惑メールのことをスパムというのはなぜ?
スパム (spam) とは、受信者の意向を無視して無差別で大量に一括でばらまかれるメッセージのこと。
語源は、1970年に放送されたイギリスのコメディグループであるモンティ・パイソンの番組の「スパム」というコントが発祥です。
その内容は、メニューがスパム(ソーセージミートの缶詰)だらけの食堂で、注文のたびに店中でスパムスパムと歌いだし、最後のスタッフロールまでスパムだらけになるというもの。
モンティ・パイソンのメンバーのほとんどが、少年時代が肉の配給制にあたり、スパムを食べなければならない世代だったことから作られたコントです。
これを面白がったハッカーたちによって、メッセージを繰り返す行為が「スパム」と呼ばれるようになりました。
なお、たとえ迷惑ではなく有用であっても「受信者の意向を無視して無差別で大量に一括でばらまかれる」ものがスパムです。
ただ、語源となった商品名との混同を避けて分かりやすくするため、最近では「迷惑メール」と呼ばれることも多くなっています。
【おすすめ記事】
・インターネットで最初に送信された言葉は何だった?【10月29日はインターネット誕生日】
・「飛行船」と「飛行機」は何が違う? 「違いの分かる人」になれる飛行船の豆知識
・シンデレラは玉の輿ではない!「違いの分かる人」になれる「玉の輿」の豆知識
・「敷金」と「保証金」は何が違う? 「違いの分かる人」になれる賃貸物件の豆知識
・「おむすび」と「おにぎり」は違う? 「おにぎらず」の元祖は誰? 【おむすびの豆知識】