1月18日はいい部屋の日!
いい(1)・へ(縦に起こして1)・や(8)と読めることから、賃貸物件検索サイト「いい部屋ネット」を運営する大東建託株式会社によって制定されました。
今回は敷金と保証金の違いなど、「違いの分かる人」になれる賃貸物件の豆知識をご紹介します。
「敷金」と「保証金」の違い
敷金とは、部屋を借りる人が、家主に担保として預けるお金のこと。
担保なので、家賃の滞納があったときには弁済に充てられます。何事もなければ、退去時に原状回復のためのクリーニング代や修繕費用が差し引かれて返金されます。
ただ、修繕費用が敷金を超過した場合は追加で支払うことになるので、ご注意ください。
一方の保証金とは、関西などの一部の地域で採用されている、部屋を借りる人が家主に支払う初期費用のこと。
退去時に戻ってくる点では敷金と似ていますが、違いは2つ。まず、金額が高額であること。敷金の相場は家賃の1~2カ月分程度に対して、保証金は5~8カ月分程度。
もう1つの違いは、返金額があらかじめ決まっていること。返金されないお金のことを「敷引き」と呼び、その相場も50~60%と高額です。
例えば「保証金50万円、敷引き30万」の場合、原状回復の費用が安く済んでも、戻ってくるお金は敷引きの30万円を引いた残りの20万円です。
保証金のある地域では礼金がないため、敷引きに礼金が含まれているともいえます。
ただ、最近では「敷金・礼金」のシステムが全国的に広がりつつあり、「保証金・敷引き」を採用する物件は減ってきているようです。
仲介手数料は上限が決まっている
賃貸における仲介手数料とは、物件を仲介する不動産会社に報酬として支払うお金のこと。
宅地建物取引業法によって家賃の1.1カ月分(1カ月分+消費税10%)が上限とされています。
家主と借主から半々ずつもらうこともできるので、0.55カ月分の物件もあります。
さらに安い家賃0カ月分の物件もありますが、こちらは不動産会社が管理する物件だったり、家主から広告料を得るなどの方法がとられています。
なお、成功報酬なので、賃貸契約が成立しなかった場合は支払う必要はありません。契約前に請求された場合は違法ですのでご注意ください。
どの不動産会社も紹介できる物件は同じ⁉
実は、日本中の賃貸物件のほとんどは、どこの不動産会社でも取り扱うことができます。
これは、国土交通大臣に指定された指定流通機構が運営する不動産流通標準情報システム、通称レインズと呼ばれる同じ不動産データベースを参照しているために、登録している仲介会社なら、どこでも紹介することができるからです。
ただ、データベースにはない最新の物件の状態や周辺情報を持っていたり、家主との関係性もある場合が多いので、該当地域の不動産会社の方が便利なことには変わりありません。
上述の通り、仲介手数料は成功報酬なので、物件の紹介や内見は無料です。
いい部屋の日が11月8日ではなく、「へ」を無理に1と読んでまで1月18日なのは、入学や入社で部屋探しシーズンになる前の1月にじっくりお部屋探しを考えてもらいたいという願いから制定されました。
春から新生活を予定している方は、少し早めに探し始めてみてはいかがでしょうか。
【おすすめ記事】
・「アパート」と「マンション」は何が違う? 知ってるようで知らない住宅用語
・「ベランダ」と「バルコニー」の違いって何? 意外と知らない「賃貸用語」
・「おむすび」と「おにぎり」は違う? 「おにぎらず」の元祖は誰? 【おむすびの豆知識】
・「蒲団」と「布団」は何が違う? 「違いの分かる人」になれる「ふとんの豆知識」
・「ハンドドリップ」と「サイフォン」は何が違う? 「違いの分かる人」になれるコーヒーの豆知識