リト@葉っぱ切り絵「優しい森の仲間たち展」横浜で開幕! 心癒される小さな“葉っぱ”の世界へ

葉っぱ切り絵作家・リトさん初の有料大規模展覧会「リト@葉っぱ切り絵 優しい森の仲間たち展 in YOKOHAMA」が横浜赤レンガ倉庫1号館 2Fスペースで12月17日に開幕。「五感を通じて作品を体感する」をテーマに、作品の世界に没入できる展示となっています。

リト@葉っぱ切り絵 優しい森の仲間たち展 in YOKOHAMA フォトスポット

葉っぱ切り絵作家・リトさん初となる大規模有料展覧会「リト@葉っぱ切り絵 優しい森の仲間たち展 in YOKOHAMA」が横浜赤レンガ倉庫1号館 2Fスペースで12月17日からスタート。「五感を通じて作品を体感する」をテーマに、作品の世界に没入できる展示となっています。リトさん自身の解説を交えて紹介します(画像はすべて内覧会にて筆者撮影)。

 

葉っぱ切り絵作家・リトさんについて

アトリエを再現したコーナーで解説するリトさん
アトリエを再現したコーナーで解説するリトさん

横浜出身のリトさんは、自身のADHD(発達障害)による偏った集中力を前向きに活かし、2020年から独学で葉っぱ切り絵の制作をはじめました。

4時間ほどかけて葉っぱ切り絵を制作し、その日のうちに屋外で撮影した作品をInstagramでコツコツと発信。制作をはじめて8カ月後、『葉っぱのアクアリウム』がバズったことから、その優しい作品の世界観が広く知れ渡りました。

全国各地で作品展を展開。『情熱大陸』『徹子の部屋』などテレビ出演多数。作品集に『いつでも君のそばにいる』(講談社)など。

 

葉っぱの世界に入り込む体験を

切り絵の小道を通り抜けると優しい森の世界が広がります
切り絵の小道を通り抜けると優しい森の世界が広がります

同展は、リトさん自身最大規模となる有料での展覧会。壁に展示された作品を観覧するだけでなく、章仕立てでストーリーが展開し、作品の世界に入り込める展示内容となっています。

葉っぱ切り絵の「実物」もところどころ並べて展示されているので、その細かさを間近に見ることができます(実物42点、写真88点。初公開は24点)。章ごとの見どころを紹介。

 

  • 第1章 森の一日
第1章 森の一日

空間を朝・昼・夕に見立て、それぞれの時間軸の作品を展示。朝はラジオ体操、昼はティータイム、夜はみんなの帰りを待つ姿などが描かれています。

 

  • 第2章 森の一年
第2章 森の一年

春・夏・秋・冬の四季に合わせた作品を展示。木の周りに吊り下げられている丸い透明プレートには、葉っぱ切り絵の作品が精巧にプリントされており、立体感ある展示となっています。

葉っぱ切り絵の作品が精巧にプリント

『葉っぱのアクアリウム 2022』と題したリメイク作品が大きなサイズでプリントされており、フォトスポットとなっています。「ぜひここで写真を撮って、作品の中に入り込んでください」(リトさん)

『葉っぱのアクアリウム 2022』
『葉っぱのアクアリウム 2022』

 

  • 第3章 森のなかまたち
第3章 森のなかまたち

作品に登場する動物にフォーカスして展示。それぞれの「お部屋」をイメージした展示となっています。さらに作品と合わせて、その下絵を初公開。どのようにして作品が生まれたのか、アイデアの種を垣間見ることができます。

下絵も初公開

「こんな下絵を皆さんに見せるのは正直恥ずかしいです。切り絵はシルエットでわかるように見せなくてはならないのですが、それってすごく難しいことで。かわいらしく見える顔の向きとか、料理を作っている感や乗り物に乗ってる感はどうやって出そうかとか。下絵は目安なので、葉っぱに描く段階で変わります。どこが違うのか見比べて楽しんでもらえれば」(リトさん)

会場内にはリトさんが直接描いた「うさぎ」が5カ所に隠れています
会場内にはリトさんが描いた「うさぎ」が5カ所に隠れています
  • 第4章 森のパーティーにご招待
第4章 森のパーティーにご招待(クリスマス仕様)

12月17~25日までは「クリスマスパーティ」仕様の展示に。12月26日からはクリスマスツリーが焚火に変わります。

リトさんの作品がアニメーションに

ここではリトさんの作品がアニメーションとなり、動物たちが動き回る様子が楽しめます。「クリスマスパーティ」期間はトナカイのソリに乗ったサンタクロースが飛び回る演出も。

 

  • 第5章 葉っぱ切り絵ができるまで
葉っぱ切り絵にたどり着く前、初期の作品も初展示
葉っぱ切り絵にたどり着く前、初期の作品も初展示

リトさんが葉っぱ切り絵にたどり着くまでの初期の立体作品から、リトさんのアトリエを再現したスペース、葉っぱ切り絵に使うドライリーフの作り方、リトさんの葉っぱ切り絵をお母さまが刺繍したコラボ作品が展示されています。

リトさんと母・ゆきえさんとのコラボ作品
リトさんと母・ゆきえさんとのコラボ作品

葉っぱをやわらかい状態で保存できるドライリーフにたどり着くまでは、自然のままの葉っぱで作品を作っていたとのこと。乾燥してパリパリになるため保存ができず、「4時間ほどで葉っぱ切り絵をつくり、その日のうちに撮影」せざるを得なかったのだそう。ドライリーフの作り方を知ってからは、時間をかけてより細かな細工ができるようになったとのことです。

リトさんが投稿しているInstagram風のフォトスポット。作品の中に入って撮影が楽しめます
リトさんが投稿しているInstagram風のフォトスポット。作品の中に入って撮影が楽しめます
森のウサギ神社

来年の干支・卯(うさぎ)にちなみ、『きっと叶(かな)うよ、君の大切な願い事』に描かれている「森のウサギ神社」を再現。葉っぱに願いを書き、さい銭箱に入れられるようになっています。

クリアフォトカード(各税込450円)
クリアフォトカード(各税込450円)

グッズコーナーでは同展のために作られたリングノートやクリアフォトカードをはじめ、著書、ポストカードなどが勢ぞろいしています。

リトさんは「葉っぱの世界に自分が入り込める、これまでとはぜんぜん違う展覧会です。体験していただいて『よかったよ』と言ってもらえるようなものになったと自信を持っています。多くの方に楽しんでいただければ」とコメントしています。

(C) Lito

 

リト@葉っぱ切り絵 優しい森の仲間たち展 in YOKOHAMA 情報

期間:2022年12月17日~2023年1月15日
時間:12月25日まで10:30~20:00(最終入場19:30)、12月26日以降 10:30~18:00(最終入場17:30)
場所:横浜赤レンガ倉庫1号館 2Fスペース
入場料:大人(中学生以上)1500円、子供800円(2歳未満無料、障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料)※オリジナルしおり付き
URL:リト@葉っぱ切り絵 優しい森の仲間たち展 in YOKOHAMA

 

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