12月21日はクロスワードの日!
1913年12月21日、『ニューヨーク・ワールド』日曜版の娯楽ページに、世界で初めてのクロスワードパズルが掲載されました。
今回はクロスワードの考案者は誰か、ナンクロとナンプレの違いなど、「違いの分かる人」になれるクロスワードの豆知識をご紹介します。
考案者は新聞記者でノーギャラだった!?
クロスワード(crossword)とは、「カギ」と呼ばれるヒントを元に、縦横に交差したマスに言葉を当てはめるパズルのこと。
イギリス生まれの新聞記者アーサー・ウィンさんが制作し、上述の『ニューヨーク・ワールド』紙に掲載されたものが最初とされています。
上司に著作権や商標の提案をするも却下されて、クロスワードによる収入はなかったそうです。
当初は「word-cross puzzle」という名前でしたが、後に「crossword」に改称。他社も次々に追随して流行し、1930年には辞書にも単語が収録されました。
なお、「cross-word」ではなく、ハイフンなしの「crossword」になったのは、当時の新聞の誤植だったそうです。
また、日本語のクロスワードは、1925年「サンデー毎日」に掲載されたものが最初で、当時は「嵌め字」という名前で紹介されました。
史上最長のカギは58文字!
クロスワードにおける最も長い文字数のカギは、なんと58文字! ギネスにも登録されています。
作成者はイギリスのクロスワード作家であるロジャー・スクワイアーズさんで、その文字とは「Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogoch」です。
スランヴァイルプールグウィンギルゴゲリッヒルンドロブールスランティシリオゴゴゴッホと読みます。キーボードが壊れたわけではありません!
ウェールズに実在する村の名前で「赤いほら穴の聖ティシリオ教会のそばの激しい渦巻きの近くの白いハシバミの森の泉のほとりにある聖マリア教会」という意味。世界で2番目に長い地名です。
ちなみに、世界でいちばん長い地名は「Tetaumatawhakatangihangakoauaotamateaurehaeaturipukapihimaungahoronukupokaiwhenuaakitanarahu」の92文字で、ニュージーランド南部にある丘の名前です。
これでクロスワードを作れたら、ギネスを塗り替えられるかも?
「ナンクロ」と「ナンプレ」の違い
ナンクロとナンプレ、どちらも人気のパズルですが、2つの違いをご存じでしょうか。
ナンクロとは、ナンバークロスワードパズル(number crossword puzzle)の略。普通のクロスワードとの違いは、ヒントとなる「カギ」がないことです。
その代わりに、文字の入る白マスに数字(ナンバー)が書いてあって、同じ数字の白マスには同じ文字が入ります。そこから推理して、文字を入れていくパズルです。
一方のナンプレとは、ナンバープレイス(number place)の略。
3×3のブロックに区切られた9×9の正方形の枠内に、1から9までの数字を入れるパズルで、日本ではパズル制作会社のニコリが名付けた「数独」という名称でも親しまれています。
数字をヒントに文字を入れるのがナンクロ、他の数字をヒントに数字を入れるのがナンプレ(数独)という違いがあります。
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