「今年の漢字」を誰が決めている? 一文字ではないこともある!? 【今年の漢字の豆知識】

12月12日は漢字の日! 毎年話題となる「今年の漢字」を誰が決めているかなど、「違いの分かる人」になれる漢字の豆知識をご紹介します。

12月12日は漢字の日!


「いい字」を「一字」は毎年覚えて欲しいとの願いから、日付が「いい(1)字(2)一(1)字(2)」と読めることにちなんで制定されました。
 

今回は、毎年話題となる「今年の漢字」を誰が決めているかなど、「違いの分かる人」になれる漢字の豆知識をご紹介します。
 

画像出典:いらすとや

 

「今年の漢字」は誰が決めてるの?

例年12月12日ごろに京都の清水寺で発表されている「今年の漢字」。毎年SNSで話題になりますが、そもそも誰が決めているか、ご存じでしょうか。


言語学者? 清水寺の住職? 漢検協会の偉い人?


正解は「応募した人たち」です。毎年11月ごろ、その年の世相を象徴する「今年を表現する漢字」をインターネットとはがきで全国から募集。応募数の多かったものを「今年の漢字」として発表しています。


「今年の漢字これかよ」と不満を持っている皆さんは、ぜひ応募しましょう。選挙と同じで、参加しないと変えられません。

 

「今年の漢字」は一文字ではない!?

実は、毎年発表されている「今年の漢字」は一文字ではなく、二十文字あります。


どういうことかというと、公募によって集まった1位の漢字だけでなく、20位までの漢字すべてを含めて「今年の漢字」だからです。公式HPでも、20位までを「今年の漢字」として発表しています。


ただ、清水寺で大々的に揮毫して発表するのは1位の漢字のみ。これでは一文字しかないように思われても仕方ないですよね。


師走の忙しいときに大変だとは思いますが、住職に二十文字ぜんぶを大きく書いてもらえたら、啓蒙できると思うのですが……!

 

歴代で一番多かった「今年の漢字」1位は?

過去27回の中で、最も多く「今年の漢字」1位に選ばれた漢字とは、何かご存じでしょうか。


正解は「金」。やはり人間カネなのか、と落ち込まないでください。そういう意味もありますが、大きくは五輪の影響です。


日本人選手の金メダルに感動した人々によって投票が集まり、2000年(シドニー)、2012年(ロンドン)、2016年(リオ)、2021年(東京)と、定期的に1位を獲得。書きなれているはずなので、おそらく住職が最も得意としている漢字も「金」でしょう。


ただ、応募している人たちも「もう金はいいだろ」という気持ちがあるのか、2021年は第1位の「金」(1万422票)に対して、第2位が五輪の「輪」(1万304票)と、僅差に迫る結果になりました!


次の五輪には、ついに「金の黄金時代」が終わるかもしれません……!


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