12月13日は美容室の日!
12月は美容室が繁盛する月であり、また「13」をくっつけると「Beauty」の頭文字「B」になることにちなんで、12月13日に制定されました。
今回は美容室に火曜休みが多い理由など、違いの分かる人になれる美容室の豆知識をご紹介します。
美容室に火曜休みが多い理由
美容室とは、ヘアーカットやパーマなどを行うために設けられた施設・建物のこと。
「美容室」と「美容院」、地域によって呼び方に揺らぎがありますが、法律上の正式名称は「美容所」。いずれも同じものを指しています。
美容師法によって規定されており、開設には美容師免許と都道府県知事への届出、さらに管轄の保健所への登録も必要です。
なお、美容室に火曜休みが多いのは、戦後の電力不足の名残です。当時のパーマは「電髪」とも呼ばれ、髪に巻いた電極付きロッドを大量の電力で加熱して、ウェーブを作っていました。
しかし、1920年代ごろは電力不足だったため、週に一度、電力の供給を停止する「休電日」が設けられていました。
美容室はパーマを含めた営業ができないということで、定休日に設定。東京の休電日が火曜日だったために「美容室は火曜休み」が定着しました。
美容室と理容室の違い
理容室とは、散髪や顔剃りなどを行うために設けられた施設・建物のこと。
こちらも「理容院」や「床屋」など、様々な呼び名がありますが、法律上の正式名称は「理容所」で、理容師法によって定められています。
美容師法と理容師法は、元々1つの法律でした。
1947年12月に制定された理容師法は、理髪師(のちに理容師と改称)と美容師のそれぞれから一文字ずつとった、理容業と美容業を包括する法律でした。
しかし「美容師を含むかが分かりづらい」という美容業界の不満から、10年後の1957年に、理容師法から美容師法が分離する形で独立しました。
それぞれの法律の定義によると、理容室は「刈込や顔剃りなどにより容姿を整える」、美容室は「パーマや化粧などにより容姿を美しくする」という違いがあります。
最近まで「美容室での男性の散髪」はNGだった⁉
1974年ごろ、男性の長髪ブームが到来。理容師が美容師の業務であるパーマを施したり、美容師が男性のカットを行うようになって、激しい論争になりました。
そこで当時の業界団体同士が話し合い、美容室は「男女ともパーマOK/男性のカットのみNG」、一方の理容室は「男性パーマOK/女性パーマNG」という内容で合意。1978年に厚生省の局長から通知が出されました。
つまり、男性は美容室でカットだけで帰ってはいけない。また女性は理容室でパーマをあててはいけないということに。つい最近まで、それが翻ることはありませんでした。
しかし、年代が進んで男性の美容室利用も当たり前となったことで、2015年、ついに厚労省が規制を撤廃。美容室での男性カットのみも理容室での女性パーマも、公式にOKとなりました。
ただ、引き続き免許の違いはあるので、男女問わず顔剃りは理容師しか行えません。
【おすすめ記事】
・「今年の漢字」を誰が決めている? 一文字ではないこともある!? 【今年の漢字の豆知識】
・歴代プレステで最も売れた機種は? なぜプレステ5は「×ボタンで決定」になった?
・ベルギーワッフルは2種類ある!? 次に流行るのはオランダワッフル?【ワッフルの豆知識】
・「ふとん」と「毛布」はどっちが上のほうが良い? 「違いの分かる人」になれる毛布の豆知識
・仏滅には「結婚式」を挙げちゃダメ? 知っているようで知らないカレンダー用語