『広報会議』は、2022年1~10月に発覚した企業や団体などの「不祥事」に関する調査を行い、結果を「2022年 イメージが悪化した不祥事ランキング」として発表しました。調査対象は15事例で、回答者は20~60代の男女1000人です。
3位:スシローおとり広告
3位は「スシロー、おとり広告で消費者庁から措置命令」(20%)でした。6月9日、回転寿司チェーン「スシロー」を展開する「あきんどスシロー」は、景品表示法違反(おとり広告)について消費者庁から措置命令を受けました。回答者からは、選んだ理由として「次々と類似の不祥事が発生していったこと(52歳男性)」「何度もおとり広告をしているから反省が見られない(35歳女性)」などのコメントが寄せられていました。
2位:知床遊覧船の沈没
2位は「知床遊覧船の沈没、乗客乗員26名のうち20名死亡、6名行方不明」(29.5%)でした。4月23日、北海道の知床半島沖で観光船が沈没した海難事故です。選んだ理由としては、「社長の『お騒がせしました』という発言を聞いて、何か違うと強く感じた(61歳女性)」「他人事で反省の色がない(55歳男性)」などの回答が見られました。
1位:園児送迎バス置き去り
1位は「園児送迎バスに置き去り、熱中症で死亡」(32.5%)でした。9月5日、静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」の送迎バスに、3歳の女児が約5時間にわたって置き去りにされ死亡した事件です。回答者からは「園長もその他の人も、他人事のような会見で腹立たしかった(29歳女性)」「当本人の園長が会見で笑っていた(56歳男性)」などの声が寄せられました。
>次ページ:10位までのランキング結果
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