Twitter社の買収を完了したイーロン・マスク氏(以下、マスク氏)。最高経営責任者(CEO)に就任後、社員の約半数に当たる約3700人を解雇するなど大規模な改革を推し進めています。
Twitter社を買収したマスク氏はどのような人物なのか、また、買収が行われた背景や目的については別記事「Twitterは再上場の可能性もある? イーロン・マスク氏による買収で何が変わるのか、現時点で分かっていること」をご参照ください。
買収によって今後起きるであろうと予想されているのが、Twitterの一部サービスにおける有料化です。
認証バッジの有料化
Twitter社は11月10日、ユーザーが月額7.99ドルで青色の「認証済みバッジ」を購入できるサブスクリプションサービスを開始しました。Twitterには以前から「Twitter Blue」というサブスクリプションサービスがありましたが、これに新たに認証バッジを取得できるプランを導入した格好です。
アカウントが本物であることを示す青色の「認証済みバッジ」は以前からありましたが、マスク氏はこれが正しく機能していないとTwitter上で指摘していました。
このサブスクリプションサービスには、他にも広告の数が半減される機能や、より長い動画を投稿する機能が含まれています。
しかし、同サービスの提供開始直後から認証バッジ取得によるなりすましアカウントが急増していると報告されており、わずか数日で停止に追い込まれました。米ワシントン・ポスト紙によると、Twitter社は10日夜の従業員向けの連絡でTwitter Blueへの登録を一時的に停止すると伝えました。
マスク氏による改革が序盤からつまずいた形になり、今後認証バッジの問題をどのように解決していくかが注目されます。
>次ページ:DMの有料化