Twitterは再上場の可能性もある? イーロン・マスク氏による買収で何が変わるのか、現時点で分かっていること

イーロン・マスク氏のTwitter買収が話題となっています。Twitter買収によって何が変わるのか、ユーザーにどんな影響があるのでしょうか。今回の買収の背景や目的について、同氏のツイート内容やアメリカでの報道を基に解説します。

マスク氏がTwitterを買収した理由は?

なぜTwitterを買収したのか(画像はイメージ)

マスク氏は買収の理由について、アメリカ証券取引委員会に提出した文章の中で「Twitterにおいて言論の自由を確保するとともに、Twitterのブランドを強化し、企業の成長を助ける最も尊敬される広告プラットフォームにする」と述べています。
 

また、Twitterは同氏の買収に当たって上場廃止されましたが、アメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルはTwitterについて、「3年以内に再上場させる可能性がある」と報じました。
 

これらのことから、マスク氏はTwitterを改革し、市場価値を高めることで、再上場した際に大きな利益を上げようとしていると推測されます。
 

なぜFacebookやInstagramではなくTwitterだったのか

ではなぜ、他のSNSではなくTwitterを買収したのでしょうか。
 

Twitterの業績を見ると、ユーザー数、売上高は着実に増加しているものの、営業利益は2021年12月期に赤字に転落しました。
 

Facebookを運営するメタ(Meta)社と比較すると、Metaの売上高は2021年12月期に1179億ドルである一方、Twitterの同時期の売上高は50億ドルでした。さらに、Metaは467億ドルの営業利益を出しています。
 

Twitterが他のSNSと比べて営業利益を上げられないのは、短文形式のSNSであるため、ユーザーが1つの投稿に滞在する時間が短く、広告効果が薄いと判断されているためです。
 

Twitterの社会的影響力の大きさは周知の事実ですが、そのポテンシャルに対して十分な力が発揮されておらず、改革の余地があるとマスク氏が判断した可能性があります。


>次ページ:マスク氏による買収でTwitterはどう変わる?

 

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