既婚子どもなしで、世帯年収380万円。正社員のデザイナーとして働く40代男性(北海道在住)が語る暮らしのリアルをご紹介します。
「いつまで我慢が必要なのか途方に暮れる」
All About編集部のアンケートで、現在の生活について以下のように語ってくれました。
世帯年収は「自分300万円、妻80万円」、現金資産は「100~500万円未満」、投資資産も「100~500万円未満」と回答。「世代平均で見ても比較的低い方だと実感する。周囲の同級生たちはマイホームを建てたり、何人もの子どもを育てていたりして、自分よりも金銭的なゆとりがあるのだろうかとついつい考えてしまう。現在のコロナ禍であることを差し引いたとしても、職種的になかなか年収が上がりづらいのは重々承知しているが、今後の人生を考える中で今のままの収入が続いていって果たしてどれだけ老後の蓄えが増えるのか不安に感じてしまうことも増えてきた」と、同級生との収入格差を感じているそうです。
「会社がサービス業であるため、新型コロナウイルスの感染拡大によって業績的にもかなり打撃が大きかった。客足もだいぶ戻ってきたとはいえ、まだコロナ前の頃の業績までは戻りきっておらず、この先の会社の行く末が若干気になっている。理想としては早期リタイアをして、いわゆるFIREになり、老後は悠々自適に過ごしながら不労所得で暮らしていく生活を送りたいが、現状の家計事情を見るとそんな理想からは程遠く、この先いつまで我慢が必要なのか途方に暮れてしまう」と、理想と現実のギャップを感じている様子。
今後の希望を伺うと「第一に、現在の月収が今よりも1万上がるだけでも年収では12万増えるので、資産形成が少し考えやすくなる気がしている。生活も今はどうしても必要な出費以外はかなり節約をしているが、収入が増えたらその分を生活の質の向上に回すことで、QOLを上げて生活にもう少し潤いを与えることが出来たら、勤労に対する意欲ももっと湧いてくるのではないかと思う」と、少しでも収入が増えれば、それが好転のきっかけになるとのこと。
節約術も伺ったところ「まず、給料が振り込まれたらすぐに投資分の金額を投資用の口座に預けて、投資用と生活用で資産を完全に分けます。そして、食費・光熱費・交際費など各項目ごとの予算に沿って支出を行い、余った分を貯蓄に回します。とにかく最初に計画を立てることで支出できる範囲や金額を明確にし、なるべく無駄な浪費をしないように心がけています」と答えてくれました。
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