世帯年収420万円。農家で働く50代女性(熊本県在住)が語る暮らしのリアルをご紹介します。
「農業での収入は自然災害に左右されます」
All About編集部のアンケートで、現在の生活について以下のように語ってくれました。
収入に満足していますかという質問に、「満足していない」と回答。「いつも買い物の度に、少しでも安い物を選んで購入しないといけない状況だからです。そして、折角の長期のお休みがあっても、旅行を計画さえできない様な財政状態になっています。ここ何年も、一年中毎日が日常で、結果メリハリが無い生活が続いているのが不満です。だらだら日常に流されているようで、仕事への意欲も失われがちになっています。せめて、欲しいと思った洋服も躊躇なく買える余裕が欲しい所です。新しく買い替えたい電化製品があっても買えないので我慢しています」と、余裕のない暮らしに悩んでいるとのこと。
「わたし自身、主人の農業を手伝っていますが、農業での収入は自然災害に左右されますし、肉体労働なので歳と共に若い時ほど楽にこなせなく感じています。今後も上手く続けていけるのかどうか不安になる時があります。栽培作物も周囲の多くの農家さんと被るために、需要と供給の関係で価格が安くなることも多々あります。農業の収入は先が見えにくくもあると感じ、なお更今後どうなるか分かりません。かと言って、農業以外今のところ考えられないのも現状です」と、農業という職種に不安を持つこともあるそうです。
それでも「食品の値上げが続く今の世の中ですが、農業には、食べ物はそれなりに確保できるという強みがあります。そして肉体労働者として、同じ年代の多くのオフィスワーカーの方よりも体力はあると思っています。健康は冨に勝つという言葉がある通り、健康も一つの財産として、これから年老いていく中で、農業をやって来たから、健康に生活できていると思える時が来るかもしてないと思えます」と、農業に従事することの良い側面も感じている様子。
節約術も伺ったところ「夫婦2人住いですが、2人共元々外食が苦手なので、外食の機会はさっぱりないと言っても過言ではありません。お家での食事ばかりの分だけ、外食費を浮かせることが出来ています。加えて、周囲にカフェが無い田舎に住んでおりますので、おのずとカフェ代ゼロとなっています。お米も、お店で最も安い商品を購入しています。海外生活の経験がありますので、いくら安くても、日本で販売されているお米は海外での高値製品と比べても美味しいと理解、安価でもおいしく頂けています」と答えてくれました。
※回答者コメントは原文ママです
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