読んでいると周りに「読書家だと思われやすい」作家ランキング! 「太宰治」「東野圭吾」を抑えた1位は?

その作家の作品を読んでいるだけで、周りに「読書家」だと思われやすい作家ランキング! All Aboutが実施したアンケート調査結果から、回答者のコメントとともに紹介します。


All About編集部は、全国の10〜70代の男女316人を対象に、「読書」についての独自アンケート調査を実施しました(調査期間:2022年9月20日〜10月3日)。今回は、その作家の作品を読んでいるだけで、周りに「読書家」だと思われやすい作家ランキングを発表します。

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同率3位:太宰治 

同率3位は、太宰治でした。学生時代に国語の授業で触れる人も多い『走れメロス』をはじめ、『人間失格』『斜陽』など数多くの名作を残しています。

回答者からは、「なんとなく、カッコいい感じがするから(55歳女性)」「読書家ならみんな読んでいると言われがちだから(37歳女性)」「読書好きなら大半の人が通る道だという印象があるため(27歳男性)」「文学部にいた時も太宰治を読んでいるという同級生が多かったから(27歳女性)」など、“読書好き”は必ず読んでいる印象が強いという声が寄せられました。

また、「作品の奥深さが、難しい本を読んでいるような印象になる気がするから(41歳男性)」「好きでないと読まない作家である印象(38歳女性)」「癖のあるストーリーの作品が多く、万人受けしないところが、本当に本が好きで読んでるんだなと思われる気がします(44歳女性)」など、奥が深く癖のある作風は万人受けしないためとの声もありました。
 

同率3位:又吉直樹

同率3位は、お笑いコンビ・ピースのボケ担当、かつ小説家の又吉直樹さん。2015年に小説デビュー作『火花』(文藝春秋)で第153回芥川賞を受賞したことも記憶に新しいですね。また、『劇場』(新潮社)『人間』(毎日新聞出版)などの小説作品のほか、『第2図書係補佐』(幻冬舎)など、読んできた文学作品を通して自分自身をつづるパーソナル・エッセイなども刊行。「太宰治を信奉してるから(45歳男性)」「太宰のファンで有名(33歳男性)」などの声もあったように、又吉さんが太宰治に心酔していることも有名です。

「有隣堂しか知らない世界というyoutubeに出演していた際に、本に対する思いをとても熱心に話していたから(34歳女性)」など、文学への熱い情熱を持つ作家だからこそ、又吉さんの本を読んでいる人は“読書好き”と思われやすいのかもしれません。中には、「あまり(本を)読まない人は、かえってミーハーで敬遠しそう(58歳女性)」などの声もありました。
 

第2位:東野圭吾

第2位は、東野圭吾さん。1985年に刊行されたデビュー作『放課後』(講談社)が江戸川乱歩賞を受賞。2005年刊行の『容疑者Xの献身』(文藝春秋)でも直木賞を受賞するなど、日本を代表するベストセラー作家です。

「メディア化されている作品が多いため、メディア化される前から小説を読んでいる人は読書家だと個人的に思う(26歳男性)」「サスペンスなどハードカバーのタイトルを定期的に出版していて、必ず本屋で見かける著者名なので。読書好きな人もよくファンの方がいるイメージです(31歳女性)」など、映画やドラマなどメディア化されている作品が多く、知名度が高いからという声がありました。

また、「家の本棚に並んでたらすごいなと思うので(48歳女性)」「東野圭吾はたくさん本を出しているのでそれらを殆ど読んでいる人に見えるから(43歳女性)」「作品数が多いし、読んでいる人の年齢も幅広いので(37歳女性)」など、東野さんの作品数は実に90を超えるため、かなりの数を読んでいる読書家と思われる、との声もありました。

 

第1位:村上春樹 

第1位は、村上春樹さんでした。1987年に刊行された、自身5作目の長編小説『ノルウェイの森』(講談社)は、上下巻合わせて累計発行部数1000万部を超える世界的大ヒットを記録しました。『羊をめぐる冒険』(講談社)、『海辺のカフカ』(新潮社)、社会現象とも言える大ベストセラーを記録した『1Q84』(新潮社)など数々の名作は、国内にとどまらず、世界中の読者を魅了しています。

「毎年ノーベル文学賞の候補に名前が挙がるほど有名でみんな知っているから(29歳男性)」「普段本を読まない人でも分かるくらい有名。海外でも名が通っている。映画化などもされ認知度があるので(32歳女性)」「ハルキストなどという言葉がある作家は他に思いつかないので、読書がとても好きな人は必ず通る作家というイメージがある(50歳女性)」など村上春樹さんの熱狂的なファンを指す“ハルキスト”という言葉が存在するほど、熱狂的なファンが多く、世界的に知名度が高いことも理由に挙げられました。

ほかにも、「解釈に幅がある難解な文体だから(21歳女性)」「文章が情緒的でわかりにくい=難しそう=小難しい本読んでる感がある(53歳男性)」「決して読み易くはないため、初心者はあまり読まないと思うから(29歳女性)」など、慣用句の使い方や比喩表現が独特な村上春樹さんの文体が、読み慣れていない人には難しそうだからという声も集まりました。


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※回答者のコメントは原文ママです


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