第3位:伊坂幸太郎
第3位は、伊坂幸太郎さん。小説『マリアビートル』(角川書店)が原作となった、ブラッド・ピット主演のハリウッド映画『ブレット・トレイン』が公開されたことでも話題を呼んでいます。国内外で合計14作品が映画化されており、2010年公開の堺雅人さん主演映画『ゴールデンスランバー』は、韓国でもカン・ドンウォン主演でリメイク版が製作されました。息をのむようなスピード感のある展開、物語の舞台として描かれることが多い宮城県仙台市の風景描写など、伊坂幸太郎作品にしかない魅力にあふれています。
「どの作品も登場するキャラクターが個性的でユニークな会話が面白い。伏線回収が爽快で一気読みしてしまう(34歳女性)」「様々なストーリーが見事に一つに重なっていくところが面白いと思うから(37歳女性)」「笑いも皮肉も交えながら、引き込まれるストーリー作りが圧巻だから(39歳女性)」など、秀逸な伏線や先の読めない展開に引き込まれてしまうという声が集まりました。
また、「内容の密度は濃いのに文章はあっさりしていて読みやすく、展開が早くすっきりした読後感があるため(29歳女性)」「読書は気分転換。読みやすく頭を空っぽにして読めるため(31歳男性)」「少し感動とワクワクするストーリーで、気持ち良く読めるから(52歳男性)」など、読みやすくすっきりとした読後感で気分転換にもぴったりという声がありました。
第2位:湊かなえ
「独特な島の雰囲気がいい(32歳男性)」「主人公目線ではなく、他の人目線でストーリーが進んでいくのが面白く、後味がほどよくすっきりしない感じが癖になる(29歳女性)」「イヤミスのストーリー展開が唯一無二だから(43歳女性)」など、“イヤミス”ならではのすっきりしない読後感がクセになるという声も。
「物語の独自性があり、サスペンス的内容が身近な現実のような描写で、自分ごとのように引き込まれてしまうから。社会問題を盛り込んだストーリーの組み立てがあったり、頭の中でドラマ化しやすいので、ついつい一気に読みすすめたくなる(45歳女性)」「彼女が書く本は全てミステリアスで読んでいるとその世界に引き寄せられる感覚になるから。とても変わった世界観で話の展開が面白いから(20歳女性)」など、湊さん独特の世界に引き込まれてしまうという声が集まりました。
第1位:東野圭吾
1位は、日本を代表するベストセラー作家の東野圭吾さんでした。2005年に刊行された『容疑者Xの献身』(文藝春秋)では直木賞を受賞。巧みなミステリーに翻弄(ほんろう)され、恋愛や友情などに揺れる登場人物の心理描写に魅了されます。福山雅治さん主演のテレビドラマ『ガリレオ』シリーズ(フジテレビ系)、広末涼子さん主演で映画化された『秘密』、木村拓哉さん、長澤まさみさんダブル主演の『マスカレード・ホテル』など、数多くの作品がドラマ化・映画化されています。
「ストーリー構成が巧みで、心情描写が深いから(26歳女性)」「ミステリーという大枠の中で、様々なシチュエーション、業種、設定の物語があり、読みやすく、毎度新刊を楽しみにしています(34歳男性)」「脳内ではっきりと映像化がしやすい無駄のない文章と綺麗に伏線回収をされる展開が面白いからです(26歳女性)」など、緻密に伏線を張られたミステリーが面白く、登場人物たちの心理描写に人情味を感じるという声もありました。
さらに、「東野圭吾さんの作品は今まで発表されたものは全て読んでおります。理数系学部を出ておられるからかトリックが物理的、科学的で複雑でとても面白いです。あと、最後に、そういうことか〜、みたいな感じの、元に戻ってもう一度読んでみたくなるテクニックが、とっても好きです(50歳女性)」「最後の最後にどんでん返しがあって面白いから(27歳女性)」など、最後まで読めないストーリー展開に驚き、また読み返すという声もありました。
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