8月9日はハンバーグの日!
日付が「ハ(8)ンバーグ(9)」と読めることから制定されました。今回は、日本初のハンバーグの今との違いや、ハンバーガーとの違いなど、「違いの分かる人」になれるハンバーグの豆知識をご紹介します!
日本初のハンバーグは、見た目メンチカツだった!?
ハンバーグとは、挽き肉とみじん切りにした玉ねぎなどの野菜にパン粉を混ぜ、卵をつなぎとして焼いた肉料理。
ドイツのハンブルグ地方からアメリカへ移民する船において、故郷の肉料理「フリカデッレ」を食べたいという乗客の希望に答えてコックが作った「ハンブルグ風ステーキ」がハンバーグの語源とされています。
日本で初めて公に紹介されたのは明治時代。日本初の料理学校『赤堀割烹教場』開校披露の場でした。
現在のハンバーグは牛と豚の合挽き肉を使うのが一般的ですが、当時のレシピは牛肉100%。パン粉も混ぜずに外側にまぶしていたそうです。
日本ハンバーグ協会の推測によると、メンチカツのような見た目で、ソースは当時珍しかったトマトベース。香味野菜やバターなどを合わせたフランス料理風のものだったそうです。今と全然違いますね……!
ハンバーガーのパティは、ハンバーグではない!
ハンバーガーの発祥は、諸説ありますが、1904年のセントルイス万国博覧会で、ハンブルク風ステーキ、すなわちハンバーグを挟んだサンドイッチが「ハンバーガー」という表記で販売されたのが原型とされています。
しかしその後、アメリカではつなぎの入ったハンバーグではなく、牛挽き肉だけを焼いたパティを挟んだものが「ハンバーガー」として発展していきました。
現在アメリカでは「ハンバーガーのパティは牛肉100%」と農務省令で定められており、それ以外のものをハンバーガーと呼ぶことはできません。
ハンバーグとユッケのルーツは同じ!?
ハンバーグのルーツは、ヨーロッパの騎馬民族であるタルタル人が食べていた生肉料理「タルタルステーキ」とされています。
タルタルステーキは、牛または馬の肉をみじん切りにして、玉ねぎやニンニクなどの薬味と卵黄を添えたもの。
17世紀ごろのドイツで、このタルタルステーキを焼いて食べやすくしたものがフリカデッレ=ハンブルグ風ステーキ、すなわちハンバーグの原型になりました。
実はこのタルタルステーキが、朝鮮半島に伝わって「ユッケ」の原型となりました。ユッケとハンバーグが同じルーツだったとは意外ですね……!
もはや日本食ともいえるハンバーグ。ぜひこの機会に、食べてみてはいかがでしょうか。
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