“婚活バナ”を女友達にするのはNG? 人間関係を破綻しうる噂話の悲劇【本当にあったアラサー婚活事件】

他人の恋愛話が好きな人はいる。しかし、真剣に取り組んでいる“婚活事情”にまで足を突っ込まれ、やたらといじってきたり、うわさ話を流されたりしては、たまったものではない。あるいは、女友達だと思っていても「婚活」が絡んだ途端に、ぎすぎすしてしまうものなのだろうか。


多様化する現代の恋愛・婚活事情。マッチングアプリや婚活サービスが身近なものとなり、出会いの手段が増えた一方で、失敗や後悔、忘れられない驚がくの“婚活事件”も増えている。恋愛ライター・毒島サチコによる連載「本当にあったアラサー婚活事件」の第3回は、実際のエピソードをもとに「婚活と女友達の関係性」について紹介する(第2回はこちら)。
 

「あの2人、付き合ってるらしいよ」どこにでも存在するうわさ話大好き女

皆さんの周りに、他人の恋愛話が好きな人はいないだろうか?
 
「ねぇ、知ってる? C美ちゃんってさ、編集部のSさんと付き合ってるらしいよ」
 
先日ライター仲間3人で食事をしていると、A子が興奮気味に言った。

A子は毎回、誰と誰が付き合ってるだの、離婚しただの、不倫しただの、たくさんの恋愛ネタを持ってくる人物だ。私たちは彼女が持ってくるうわさ話を「A子砲」などと呼んでいた。
 
25歳のC美ちゃんとバツイチ子持ちの40代のSさんが付き合ったという今回の「A子砲」は、プチスクープではあったものの、すぐに話は別のテーマへと移った。
 
しかし、A子は、その後もC美ちゃんとSさんがどこでデートしているだとか、Sさんの私服がダサいだの、正直全く興味のない情報まで自慢げに話し始めたのだ。
 

「あの子、めっちゃ媚びうってたんだけど(笑)」婚活を邪魔する女友達

会社や学校、いたるところに、他人の恋愛話をうわさするのが好きな人は存在する。
 
「麻里奈とは距離を置こうと思ってます。自分の婚活も邪魔されそうなので」
 
こう話すのは咲良さん(仮名・29歳)だ。
 
彼女は現在、恋人と同居しているが、友人の麻里奈さんから、恋愛や結婚について詮索されるのが怖いのだという。
 
「この前、友人の麻里奈と夏希が、2人で婚活パーティに行ったらしいんです。その2週間後、麻里奈から『夏希がめっちゃ男に媚びうってたんだけど(笑)』って電話がかかってきて……」
 
麻里奈さんは、モデルの経験もあり、3カ国語を話すキャリアウーマン。その分プライドも男性に対しての理想も高い。一方夏希さんは、メイクも服装もお上品な、いわゆる“男ウケ”しそうなタイプだという。
 
「夏希がいろんな男性にニコニコしながら連絡先を交換しているのを見て、麻里奈は『超ドン引きしたんだよね』と話していました。婚活パーティだから、自分を良く見せようとするのは、当然のことだと思うのですが……」
 
婚活パーティの結果、麻里奈さんが連絡先を交換した男性は0人。一方の夏希さんは5人と連絡先を交換し、その中の1人と付き合うことになったという。
 
「麻里奈は5人と連絡先を交換した夏希のことを『チャラい』、自分が誰とも連絡先を交換しなかった理由は『好みの男性がいなかったから』と話していました。それに加えて『夏希は冴えない男と付き合った』という悪口も。聞けば聞くほど、麻里奈のことが怖くなってきて……。友人だったら“おめでとう”って祝福しませんか?」
 

「彼氏できたら報告してね(笑)」の恐ろしさ

「麻里奈は、夏希のことを『もう友達じゃない』と言っていました。その理由は、夏希が付き合ったことを教えてくれなかったから。真理奈は夏希が婚活パーティで出会った男性と付き合ったことをインスタで知ったらしいのです。それに対して怒ってて。『普通友達だったら報告するくない?』って。
 
その後、『咲良は全部報告してね!』と言われました。ゾッとしましたね。
 
麻里奈は親身に色々なことに相談に乗ってくれたり、仕事で悩んでいるときに的確なアドバイスをくれたり、いい面もあるんです。でも、その話を別の友達に勝手にされていることもあって……。夏希の一件があって、麻里奈とは距離を置こうと決めました。私が少しでも恋愛相談をすると、すぐにうわさにされそうだし」
 
麻里奈さんは昔からうわさ話、特に他人の恋愛話が好きだったと夏希さんは振り返る。
 
麻里奈さんほどではないが、他人の恋愛話を聞いて、誰かに話したくなる経験は誰にでもある。
 
例えば学生時代、クラスメイトのAちゃんがBくんと付き合っている、キスしたらしい、なんていううわさを聞いたときは心躍ったものだ。
 
しかし、アラサーにもなって、他人の恋愛話を言いふらす人はどうだろうか。
 
最初に紹介した「A子砲」を飛ばすA子に関して言えば、他人の熱愛や不倫報道が出るたびに、いち早く情報を収集し、みんなに披露する。
 
しかし、うわさ“される”側のC美は、他人の恋愛話を聞いても「へぇ、そうなんですね~」と、適当に相づちを打つだけだ。彼女は、他人の恋愛に興味がないのだ。
 
「あの人とあの人は〇〇らしい」
 
そんなうわさに興奮したり、言いふらしたりするA子や、麻里奈さん。
 
2人とも長らく恋人はいない。他人の恋愛にむやみに興味を持ち、うわさを“する側”の人は、”される側“にはなれないようだ。


※回答者のコメントは原文ママです


【おすすめ記事】
結婚相手に「年収600万以上」は高望み? 玉のこし婚を諦めた女性のリアル
1LDK、家賃23万で同棲計画。初期費用で「彼の貯金額」が発覚して…
LINE Payでデート代を後日請求されて…付き合う前の「割り勘問題」の正解は?
17万円で審査制の結婚相談所に入会した27歳OL。3人とお見合いしたが…
元彼に貸した20万が返ってこない。請求は法的に可能? 弁護士に聞いてみた
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

注目の連載

  • ヒナタカの雑食系映画論

    見事なバランスに仕上がった『シンデレラ』を筆頭に、ディズニー実写映画の「ポリコレ」について考える

  • AIに負けない子の育て方

    多様化する中学受験…実施校が爆増した「新タイプ入試」「英語入試」に受かるのはどんな子か

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    日本人には日常すぎて衝撃! 外国人が「最高に素晴らしい!」と称賛する日本のいいところ厳選3

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    東海道新幹線の「個室」が100系以来、四半世紀ぶりに復活! 「どこに設けられる?」JR東海に聞いた