8月5日は親子丼の日!
「お(0)や(8)こ(5)」と読めること、また消費が落ち込む夏こそスタミナ食として食べてもらいたいという思いから、関西鶏卵流通協議会によって制定されました。
今回は、親子丼と他人丼の違いなど、「違いの分かる人」になれる豆知識をご紹介します!
「親子丼」と「他人丼」の違い
親子丼とは、割下などで煮た鶏肉を卵でとじて、ご飯の上に乗せた丼物のこと。
発祥は諸説ありますが、明治20年頃、東京日本橋の鶏料理店「玉ひで」が鶏鍋の〆として残った煮汁を卵とじにしてご飯のおかずにしているお客さんにヒントを得て、考案されたとされています。
一方の他人丼とは、割下などで煮た牛肉や豚肉を卵でとじて、ご飯の上に乗せた丼物のこと。牛や豚と卵は親子ではないので他人丼、というわけです。
ただ、他人丼は主に関西で使われる名称で、関東では「開化丼」と呼ばれます。これは牛肉を使った料理が「文明開化」の象徴だったことから名付けられたとされています。
「親子丼」と「いとこ丼」の違い
「いとこ丼」とは、割下などで煮た鴨肉を卵でとじて、ご飯の上に乗せた丼物のこと。
他人丼と同じく、関西発祥の呼び名とされています。牛や豚は他人だけど、鴨はいとこ。鶏と似ているからでしょうか?
また、北海道の一部のお店では、サーモンといくらの海鮮丼を「いとこ丼」と呼ぶ場合もあるようです。
サーモンといくらなら、親子なのでは? と思いますが、いくらとは「鮭あるいは鱒の卵をほぐしたもの」を指すので、鮭ではなく鱒のいくらを使っているということなのか。あるいは、鶏肉の親子丼とは違うから「いとこ丼」なのか。どちらにしても、律儀なネーミングですね……!
「親子丼」と「玉子丼」の違い
玉子丼とは、玉ねぎなどの具材を割下などで煮て、それを卵でとじて、ご飯の上に乗せた丼物のこと。つまり鶏肉なしの親子丼です。
また、関西では、玉子丼の中でも特にかまぼこを主な具材とするものを「木の葉丼」、油揚げを主な具材とするものを「衣笠丼」と呼びます。
どちらもかつて、関西発祥の全国チェーン『なか卯』のメニューとして、期間限定で販売されていました。
地域によってさまざまな派生がある親子丼。ぜひこの機会に、食べてみてはいかがでしょうか。
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