部下と上司が1対1で面談を行い、業務の円滑な遂行を目指す1on1ミーティング。上司と部下の信頼関係強化や部下のモチベーション向上、離職率の改善などを期待してこの制度を導入している企業は徐々に増えてきているようです。
実際どのくらいの企業が実施しているのか、クラウドマネジメントツール制作や販売サポートを行っているロジック・ブレインが、サービス業と製造業の会社員(役職なし)1011人を対象に、「企業の1on1と職場の心理的安全性」に関する実態調査を行いました。
サービス業は半数以上の企業が1on1ミーティングを実施
「所属する企業では1on1ミーティングを実施していますか?」という質問に対して、「はい」と答えた人がサービス業では50.9%、製造業では46.6%でした。1on1ミーティングを実施している企業の割合はサービス業でやや多いことが分かります。
「1on1ミーティングはどのくらい社内に浸透していると思いますか?」と聞いたところ、「とても浸透していると思う」が28.4%、「ある程度は浸透していると思う」が49.1%となり、全体では7割以上の人が浸透していると感じているようです。
「相手の質の違い」や「自身の評価への影響」を懸念
続いて「相手(上司)によって、1on1ミーティングの質の違いはありますか?」と質問したところ、「とても違いがある(40.2%)」「やや違いがある(51.9%)」と、9割以上の人が相手によって質が違うと回答しました。
また、「1on1ミーティングの内容や結果によって、社内での自分の評価に影響があるかどうか気になりますか?」という質問に対しては、「とても気になる(19.1%)」「やや気になる(48.3%)」という結果になっています。
1on1ミーティングでパワハラを感じた人は4割超
1on1ミーティングの結果が自身の評価につながるとなれば、本音で話し合えるのが理想的です。「1on1ミーティングの際、上司と本音で話すことができていますか?」と質問すると、「はい」と答えた人は57.8%でした。半数以上の人は上司と本音で話せている一方で、約4割の人は本音で話せていないと感じていることが分かります。
続いて「1on1ミーティングの際、パワハラを感じたことはありますか?」と聞くと、「とてもある」が12.8%、「たまにある」が31.6%という回答結果に。1on1ミーティングの際にパワハラを感じたことがある人が4割以上でした。
1on1ミーティングは、部下と上司が直接話せる貴重な機会です。お互いに本音で意見を交換し合って正しい評価へとつなげていくために、内容の質の向上に向けて内容を見直していく必要があると言えそうです。
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