7月16日は、からしの日!
日本からし協同組合により、同組合の前身である「全国芥子粉工業協同組合」の設立記念日にちなんで制定されました。
今回は「からし」と「マスタード」の違いなど、知っているようで知らないからし用語をご紹介します!
「からし」と「マスタード」の違い
英語の「mustard」は、からし全般のこと。ただし、日本で市販されている「からし」と「マスタード」は別物。どちらもアブラナ科の植物の種子から作る香辛料ですが、種子の種類や工程が違います。
からしとは、「カラシナ(オリエンタルマスタード)」の粉末(粉からし)を水やぬるま湯で練ったもの(練からし)。和からしとも呼ばれ、鼻につんと抜けるような強い辛みがあります。
一方のマスタードは、主に「シロガラシ(イエローマスタード)」の粉末が使われ、そこに水や酢などを加えて練り上げた複合調味料。穏やかな辛みで刺激が少なく、酸味があるのが特徴です。
「和からし」と「洋からし」の違い
「和からし」とは、からしをマスタードと区別するための呼び方。そもそも、からしは日本発祥ではなく、インドや中国を経由して日本に伝わったもの。カラシナも中央アジア原産の植物です。
欧米からマスタードが日本に入ってきたとき、それまでのからしを「和からし」と呼ぶようになりました。
一方の「洋からし」は、単にマスタードのことを指す場合と、和からしに比べて辛みを抑えたからし製品(粉からし・練からし)を指す場合があります。
「和からし」と「本からし」の違い
「本からし」とは、和からし(オリエンタルマスタード)と洋からし(イエローマスタード)をブレンドして、辛さをマイルドにしたもの。
一般的な名称ではなく、エスビー食品の商品名。同社の「本わさび」に倣ったネーミングのようです。
ちなみに、本わさびとは日本原産のわさびを指す、西洋わさびと区別するための呼び名。日本加工わさび協会で表示基準が定められており、本わさびの使用量が50%以上なら「本わさび使用」、50%未満なら「本わさび入り」です。
ただ、本からしの方は、そのような比率の規定はありません。
知っているようで知らないからし用語。ぜひ参考にしてみてください。
【おすすめ記事】
・「パスタ」と「スパゲティ」は何が違う? 知っているようで知らない「パスタ用語」
・「ラーメン」と「中華そば」の違いは? 「違いの分かる人」になれるラーメン用語
・「カレーライス」と「ライスカレー」は何が違う? 知ってるようで知らない「カレー用語」
・「讃岐うどん」と他のうどんは何が違う? もっと食べたくなる「うどん用語」
・「ゼリー」と「ジュレ」は何が違う? 知ってるようで知らない「ゼリー用語」