早くも猛暑が到来した2022年。6月27日、関東甲信地方、東海地方、九州南部地方は異例の速さで梅雨明けが発表され、今後35℃以上の猛暑日を観測する地点が多くなると予想されています。
同時に、東京電力管内では「電力需給ひっ迫注意報」が発令されました。政府は家庭や企業に対して「生活や経済活動に支障がない範囲で、できる限りの節電」を要請しています。2022年の夏は熱中症予防と節電という2つの対策が求められるシーズンになりそうです。
気象庁や環境省は昼夜を問わずエアコンを使用するよう呼び掛けてますが、具体的に何度設定でどのような使い方をするのがベストなのでしょうか。All About家電ガイドの安蔵靖志さんに聞きました。
家電のプロに聞く、節電×熱中症予防に効果的なエアコンの使い方は?
――外気温が30℃を超えた場合、エアコンの温度は何度に設定しておくのがベストですか?
安蔵さん:日本生気象学会の「日常生活における熱中症予防指針」によると、温度指標では31℃以上が「危険」、28℃以上31℃未満が「厳重警戒」となっています。熱中症の危険性は気温が同じでも湿度が低いと下がりますので、28℃に設定して湿度が下がればリスクも下がります。ですので28℃、もしくは27℃程度に設定するといいでしょう。
――27日に全国初となる「電力需給ひっ迫注意報」が発令されました。節電対策で効果的なエアコンの使い方を教えてください。
安蔵さん:照明などはこまめなオン/オフによって省エネにつながります。しかしエアコンの場合、オフにすると室温が上がってしまい、再度冷やすために余計な電力が必要になってしまいます。外出する場合、30分~1時間程度で帰る予定でしたら、エアコンを付けっぱなしの方が省エネにつながります。それ以上外出する場合は、切ってから出かけるといいでしょう。
2022年の夏は厳しい暑さが予想されます。効果的にエアコンを活用して、節電×熱中症対策の夏を乗り切りたいですね。
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