さまざまな食品を気軽に購入でき、しかもおいしいものが多いコンビニ。近年は冷凍食品が充実しており、各社ごとに商品内容はバラバラではあるものの、「冷凍スイーツ」のラインナップが増えています。
チョコレート菓子、スナック菓子、ドーナツや大福といった菓子ももちろんおいしいですが、「ちょっと本格的な甘さが欲しいんだよなぁ」なんて際には、こういった「冷凍スイーツ」はかなり重宝するように思います。
今回はセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップの「冷凍スイーツ」をそれぞれ試食レビュー。各商品の特徴や味を探ってみました。
【セブン-イレブン】「7P発酵バター入り ホットビスケット」298円(税別)
まずはセブン-イレブンの「7P発酵バター入り ホットビスケット」298円(税別)を見ていきます。本商品の主なスペックは下記になります。
内容量:130g(ビスケット110g(2個)、シロップ20g(2袋)
ビスケット1個(55g) シロップ1袋(10g)当たり
エネルギー:246kcal
たんぱく質:4.3g
脂質:11.7g
炭水化物:31.2g
糖質:30.4g
食物繊維:0.8g
食塩相当量:1.1g
1袋にビスケット2個、シロップ2袋が入った商品で、凍ったままのビスケットを電子レンジでチンしていただく扱いやすい商品です。
さっそく指定の温め方でレンチンし、シロップをかけていただきました。まず、小麦感とほのかな甘さを感じるビスケットの風合いが素晴らしく、冷凍食品とは思えないほどの印象です。この風味豊かなビスケットに甘いシロップをかけていただくと、これがまた美味。ビスケットのバター感が際立ち、全体の味がしっかりまとまるように思いました。
本商品、ビスケット2個を入れたトレイが手で分けられる仕様となっているため、1個は食べる、もう1個は保管するといった使い方ができる配慮も良いです。冷凍ビスケットと聞くとやや地味に感じますが、この味、使い勝手、汎用性の高さから結構ハマる一品です。
【ファミリーマート】「ふわっと香り広がる シナモンロール」267円(税別)
続いて、ファミリーマートの「ふわっと香り広がる シナモンロール」267円(税別)を見ていきましょう。本商品の主なスペックは下記になります。
1個当たりエネルギー:185kcal
たんぱく質:3.1g
脂質:9.1g
炭水化物:23.2g
糖質:21.9g
食物繊維:1.3g
食塩相当量:0.3g
こちらも1袋に2個入った商品。電子レンジを使って指定のやり方で温めます。ロールパンの上にグラズールのような砂糖がまんべんなくかけられ、その真ん中にシナモンがあります。レンチンすると、これらの甘い香りがフワッとただよい自ずと食欲がそそられます。
いただいてみると、カリッと固まった砂糖、ベースとなるロールパンの柔らかさの食感が楽しく、後から複雑な甘さが口の中に広がっていく印象です。この複雑な甘さは見た目以上にふんだんに加えられているシナモンによるもので、本商品の味の決め手になっているように思いました。
製造は、惣菜パン、スイーツパンなどの評価が高い敷島製パン。優雅なひととき、休息の時間のお供として最適の冷凍スイーツのようです。
【ローソン】「チーズタルト」388円(税別)
続いてローソンの「チーズタルト」388円(税別)を見ていきましょう。主なスペックは下記になります。
内容量:94g(2個)
1個(47g)当たり
エネルギー:193kcal
たんぱく質:2.9g
脂質:11.9g
炭水化物:18.8g
糖質:18.4g
食物繊維:0.4g
食塩相当量:0.3g
冷凍庫から出してすぐにいただける商品で、この点はセブン-イレブンの「ホットビスケット」同様、電子レンジがない環境でもおいしく食べられます。また、1袋に2個のチーズタルトが入っていますが、そのトレイは紙です。極力プラスチックを使わない配慮がなされているようです。
実際にいただいてみると、まず、タルト生地部分のしっとり+サクサクした食感が印象的で、ほのかに香ばしさ、甘さ、そしてほんの少し塩味も感じました。さらにかじると、真ん中のクリームチーズのまろやかさ、濃厚な甘さが口の中に広がっていきます。これらのバランスが絶妙で、洋菓子専門店の「チーズタルト」と並べても負けない味のように思いました。
冷凍という賞味期限の長さも合わせて考えれば、使い勝手が良く、しかもおいしい秀逸の商品です。
【ミニストップ】「アイスケーキ いちごミルククレープ」250円(税別)
最後にミニストップの「アイスケーキ いちごミルククレープ」250円(税別)を見ていきましょう。主なスペックは下記になります。
1個当たりエネルギー:235kcal
たんぱく質:2.9g
脂質:14.5g
炭水化物:25.0g
食塩相当量:0.19g
ミニストップオリジナルの冷凍スイーツはアイスにまつわる商品が多く、レンチンしていただくものはかなり少ない印象です。この「アイスケーキ いちごミルククレープ」もアイスにまつわる冷凍スイーツの1つで、言うに及ばず冷凍庫から出してすぐに食べられます。
さっそく袋から取り出していただきましたが、まずクレープ生地の仕上がりが秀逸。薄い生地にもかかわらず繊細な弾力、小麦感を感じさせてくれます。その生地に包まれているのがスポンジダイス、苺ソース、苺ミルクムース、練乳入りミルク風クリーム。かじる部位によって、甘酸っぱかったり、甘さを楽しめたりするのが本商品の面白いところで、最後まで飽きることなく楽しみながら食べられます。蒸し蒸しするこの時期は特においしくいただける「アイスケーキ」だと思いました。
【まとめ】コンビニ各社の冷凍スイーツは商品展開がバラバラ!
セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップそれぞれの「冷凍スイーツ」をいただきましたが、各社とも商品展開がバラバラで、市場としてはまだ完全に確立されたものではないようです。ただし、フランスの冷凍食品の専門チェーンなども流行り始めていますので、今後、コンビニ各社でも「冷凍スイーツ」分野が広がっていくような予感もします。
個人的には、今回試食した商品の中ではローソンの「チーズタルト」がとにかく秀逸で、今後も購入したいと思いました。また、セブン-イレブンの「ホットビスケット」、ファミリーマートの「シナモンロール」は甘さが欲しいときだけでなく、小腹が空いた際にも良さそうです。さらにミニストップの「アイスケーキ」は、冷え冷えの状態ですぐにいただけるもので、味の贅沢さも合わせて、これからの季節にピッタリの一品です。
どれを選ぶべきかは、人それぞれのニーズによって大きく異なると思いますが、本記事をご参考に、ぜひあなた好みの一品をチョイスしてくださいね!
【おすすめ記事】
・みんな大好き「焼きそばパン」 コンビニ4社の商品を食べ比べてみた!
・からあげチェーン「からやま」で売れている人気メニューTOP3は? 運営会社に聞いてみた!
・「たい焼き」はコンビニスイーツの隠れたヒット商品! コンビニ4社で食べ比べてみたら、ある共通点が
・副菜のド定番「マカロニサラダ」をコンビニ3社で食べ比べてみた!
・【徹底比較】コンビニ各社の「食パン」の違いは何? 4社のオリジナル食パンを食べ比べてみた!