みんな大好き「焼きそばパン」 コンビニ4社の商品を食べ比べてみた!

コンビニでは、欧米の文化を反映したパンなども見かけるようになりましたが、昔ながらの和製総菜パンも根強い支持があり、多くの商品をラインナップしています。そんなコンビニの主力商品の1つの「焼きそばパン」を食べ比べしてみました。

コンビニ4社の「焼きそばパン」

コンビニの主力商品の1つ、パン。コンビニ各社とも店内に大きめのスペースを取り、多くのパンを陳列しています。最近では欧米の文化を反映したパンなども多く見かけるようになりましたが、そういったおしゃれなパンに混ざって展開されているのが、コロッケパン、カレーパンといった昔ながらの和製総菜パン。慣れ親しんだ味ばかりで、ときどき無性に食べたくなりますが、その和製総菜パンの代表格の1つが「焼きそばパン」です。
 

「粉オン粉」とも言うべき、焼きそばとパンの融合はおそらく日本特有のもので、外国の人からすれば、ちょっと不思議に思うかもしれません。今回はそんな「焼きそばパン」を、コンビニ4社の商品で食べ比べ。違いを探ってみました。
 

【セブン-イレブン】「香味ソースの焼きそばパン」140円(税別)

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セブン-イレブン「香味ソースの焼きそばパン」140円(税別)


まずはセブン-イレブンの「香味ソースの焼きそばパン」140円(税別)を見ていきましょう。ふっくらと分厚めのコッペパンに、やや太めの角のある焼きそばが挟まっています。焼きそばには青のりがかかっている一方、紅しょうががありません。しかし、あらゆるオリジナル食品に定評があるセブン-イレブンですから、コストダウンのためにそうしているわけではなく、あえて、紅しょうがを乗せていないのではないかと推測します。
 

口にしてみると、パン生地のほんのりと甘い風合いに対し、焼きそばの酸味ある個性的な味付けがマッチしており、「焼きそばパンって、こんなにおいしかったっけ?」と感じました。
 

酸味あるソースこそが、商品名にある「香味ソース」だと思いますが、なるほどこのソースの味を際立たせるためには、紅しょうがはないほうが確かに良いようです。食べ応えも十分で、大満足の「焼きそばパン」でした。
 

【ファミリーマート】「濃い旨ソース!焼きそばドッグ」139円(税別)

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ファミリーマート「濃い旨ソース!焼きそばドッグ」139円(税別)

続いて、ファミリーマートの「濃い旨ソース!焼きそばドッグ」139円(税別)を見ていきます。セブン-イレブンが「香味ソース」売りだったのに対し、ファミリーマートは「濃い旨ソース」を売りにしています。
 

また、セブン-イレブンの「焼きそばパン」はやや太めの角のある麺でしたが、ファミリーマートのそれは丸みを帯びた麺で、見た目ではコシも控えめな印象。また「パンの部分はやや粗めで、クラシックな「焼きそばパン」を目指しているように思いました。
 

いただいてみると、まさに「懐かしい味」そのもので、紅しょうががすっきりとまとめてくれているような印象でした。昔ながらの「焼きそばパン」を望む人には強くおすすめしたい一品です。
 

【ローソン】「こだわり濃い味ソースの焼きそばパン」148円(税別)

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ローソン「こだわり濃い味ソースの焼きそばパン」148円(税別)


続いて、ローソンの「こだわり濃い味ソースの焼きそばパン」148円(税別)を見ていきます。今回取り上げたコンビニ4社の「焼きそばパン」の中では最高値である一方、「濃い味」売りにしているファミリーマートの「焼きそばパン」に、対抗するような立ち位置と見て良いでしょう。
他方、焼きそばの麺は、セブン-イレブンにも似た角のあるやや太めの麺が採用されており、この点で言えば、セブン-イレブンにも対抗心のある商品設計でもありそうです。
 

実際にいただいてみると、「もはやパンは脇役なのか!?」と思えるほど、焼きそばのインパクトがとにかく強く、おいしいです。商品名にもある通り、濃い目のソースが満足度を押し上げます。紅しょうがのインパクトはファミリーマートよりも弱めで、こちらはとにかく濃い目推し。強い焼きそば感と、パンチある味わいを求める人におすすめの「焼きそばパン」でした。
 

【ミニストップ】「焼きそばパン」130円(税別)

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ミニストップ「焼きそばパン」130円(税別)

最後に、ミニストップの「焼きそばパン」130円(税別)をいただきます。ミニストップを除く各コンビニの「焼きそばパン」の商品名には、「香味ソース」「濃い味ソース」「濃い旨ソース」など、なんらかの補足文言がありますが、ミニストップでは「焼きそばパン」とだけの表記です。控えめなのか、自信があるからこそ余計なことをうたわないのか、理由は定かではありませんが、シンプルであることには違いありません。
 

肝心の「焼きそばパン」を見てみると、セブン-イレブンやローソンの焼きそば同様、角のあるやや太めの麺が使われています。また、パンはファミリーマートの「焼きそばパン」同様、やや粗めのコッペパンが採用されています。
 

実際にいただいてみると、見た目よりもしっとりとした食感のパンが焼きそばとの一体感を生み出しています。見た目よりもコシが控えめな麺もまた、パンとの一体感を生み出しているようです。このようにパン、焼きそば双方のバランスを計算した商品設計で、他コンビニとはまた違う食べやすさを表現しているように思いました。
 

【まとめ】「進化系やきそばパン」ならセブン-イレブン、「昔ながらのジャンク感」ならファミリーマート

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日本特有の総菜パンの代表格「焼きそばパン」

 
セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップそれぞれの「焼きそばパン」をいただきましたが、その味の傾向の違いがよく分かりました。
 

従来の「焼きそばパン」を、最新技術や創意工夫によってさらにおいしく進化させたのがセブン-イレブンで、むしろ「昔ながらのジャンク感」を極めているのがファミリーマート。また、ローソンは、ファミリーマート寄りでありながらも、セブン-イレブンのような独創性もあります。ミニストップはパンと焼きそばの一体感を突き詰めた一品で、優しい味わいを楽しめました。

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コンビニ各社ごとに「焼きそばパン」の傾向の違いがよく分かりました


これらの違いを前に、人によって好みが大きく分かれるかもしれませんが、個人的には、そもそも「焼きそばパンを食べたい」というときは「ジャンク感」を欲していることもあり、ファミリーマートの焼きそばパンが1番おいしく感じました。
 

読者の皆さんは、どの「焼きそばパン」が1番おいしそうに映ったでしょうか。本記事を参考に、ぜひあなた好みの1品をチョイスしてくださいね!


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