「お客さま、そう申されましても」でクレームにまで発展!? 「敬語の失敗エピソード」を500人が告白!

All About編集部は、全国の10〜60代の500人を対象に「敬語」に関するアンケート調査を実施しました。敬語の使い方に“自信がある”と回答した人は、わずか2割。戸惑うことも多い敬語の使い方で「失敗した……」と感じたエピソードをご紹介します。


All About編集部では、全国の10〜60代の500人を対象に「敬語」に関する独自アンケート調査を実施しました(調査期間:2022年5月10〜11日)。同調査で、自分自身の「敬語の使い方」に自信を持っていると回答したのは、わずか2割。多くの人が難しいと感じている敬語での失敗エピソードを聞きました。
 

「取引先の前で自分の上司を敬う」謙譲語や尊敬語が混ざった失敗談!

「お客様の前で上司に敬称を付けてしまう(40歳男性)」「働いている時、取引先の人に対して『上司は今いらっしゃいません』と言ってしまい、近くにいた先輩に注意された(47歳女性)」「会社で外部からの電話があり、上司の名前に思わずさんを付けてしまうこと。→〇〇さんは席を外しております。同じく、休んでおりますを、お休みいただいておりますと変な感じの敬語になってしまったこと(38歳女性)」など、社外の人の前でも、つい自分の上司を敬ってしまうパターンはあるようです。

また、「『この言葉は尊敬語? 謙譲語? 』など、仕事でお客様と話しながら考えていたら、混乱してしまって話せなくなってしまったことがあります(35歳女性)」「謙譲語や尊敬語が混ざってしまい、相手の表情が曇ってしまった(28歳男性)」など、尊敬語と謙譲語がカオス状態になってしまった人も……。
 

「させていただく」の連発、「よろしかったでしょうか?」は間違い?

「させていただく、を連発していたことがありました(44歳女性)」「頭で敬語を使った会話を組み立てる余裕が無かったときに『させていただく』を連発してしまい、お客さんを困惑させてしまった(29歳女性)」など、使い方が難しいと言われる「~させていただく」の連発使用で失敗するパターンは多いようです。

また、「販売の仕事をしてたので『よろしかったでしょうか? 』を使って注意されました(46歳女性)」「よろしかったでしょうか? と言ってしまって社長に怒られました(28歳女性)」など「よろしかったでしょうか」の使用についての声が多く集まりました。
 

「敬語×方言」問題! 本人はなかなか気付かないパターンも

「愛知県の方言なのか分からないが、『いる』『いらっしゃる』を『みえる』と言う事があり、それを知らない人から『見る』の意味だと勘違いされた事がある(25歳女性/愛知県出身)」「親が九州出身のため、語尾に『~ですね』と言っていて、それを方言と知らずに話す際に使用しており、『ね』は言わないように指導された(27歳女性/陽京都出身)」「東京に住んでいた頃、大阪出身の私が〇〇さんがやらはった(やったの敬語:大阪弁)が通じなかったこと(47歳女性/大阪府出身)」など、方言ならではの敬語の失敗談も多数! 地域によって「敬語」の表現が異なる場合、人に指摘されるまで本人が気づかないパターンもあるようです。
 

「敬語」の失敗が、クレームや叱責、変な空気の原因にも……

「申す(謙譲語)を、『お客さま、そう申されましても』と使ってしまいクレームになった(33歳男性)」「目上の人に対して、『~してさしあげましょうか。』と誤った敬語を使用し、注意を受けました(22歳女性)」「見るの敬語がわからなくなって『見られる』と言ったら『拝見なさるでしょ! 』とお客様に怒られた(37歳女性)」など、敬語の失敗がクレームにつながることも多いようです。

また、「電話のやり取りで『今度うかがいます』を『参りますね』と伝えてしまい、困るの『まいる』に伝わったのか変な空気に(45歳男性)」「謙りすぎて相手から注意をされた(37歳男性)」「召し上がるという言葉を自分に使っている人がいて、思わず笑ってしまい気まずい思いをした(41歳女性)」など、敬語間違いから気まずい思いをする人もいました。
 

忘れられない、敬語失敗の黒歴史エピソード!

「『終の棲家にされるんですか? 』と言いたかったのに言葉が出て来ず、『骨を埋められるおつもりですか? 』と言ってしまったことがあります(42歳女性)」「勉強を教えてくださいませと先生に言ったら、教えてくださいで良いんですよと言われた(21歳男性)」など、他人事で聞くと、ちょっと笑えてしまうエピソードも……。

さらに「昔は『お』とつければ丁寧語になると思い、『おコーヒー』など、本来『お』をつけるべきではない言葉にも『お』をつけてしまっていました。恥ずかしい思い出です(40歳女性)」「自分からの質問に対して『ご質問』と言ってしまいました(31歳女性)」などのエピソードも寄せられました。

また、「学生の頃、『ございます』と言おうとして『ござる』と言ってしまった(37歳女性)」「無理やり敬語を使おうとして変な語尾になった。ござるみたいな(36歳男性)」など、敬語の使用に緊張しすぎると、何時代の人かもわからない事態にも……!? 気をつけましょう!


※回答者のコメントは原文ママです


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