2014年から静岡県の大井川鐵道で始まったきかんしゃトーマスの公式イベント「DAY OUT WITH THOMAS」。9年目を迎えた2022年度は初めてゴールデンウィーク初日4月29日からの開始となった。それに先立ち4月28日に報道関係者を前に開会式・テープカットが行われ、関係者を乗せた試乗会列車が新金谷駅を発車した。
「きかんしゃトーマス号」が2022年度も出発進行!
新金谷駅構内で行われた開会式は、きかんしゃトーマス号とバスのバーティ―が並ぶ前に、沿線自治体を代表して島田市の染谷絹代市長、川根本町の園田靖邦町長の2人、それに大井川鐵道の鈴木肇社長、きかんしゃトーマスのマスターライセンスを保有するソニー・クリエイティブプロダクツの大竹健社長が登壇。
挨拶の後、テープカットを行った。それに応えるようにきかんしゃトーマス号が汽笛を鳴らして2022年度のイベントが始まった。
トーマス号は新金谷駅に既に横付けとなっていた客車に連結されると、関係者が順次乗り込んだ。この日は沿線に住む幼稚園児が50人ほど参加。乗車前にポーズを取り、うれしそうに報道陣に応えながら車内に入っていった。
トーマスやその仲間たちが描かれた車内
オレンジ色に塗られた専用の客車は7両編成。車内はトーマス関係の装飾が施され、とくに背もたれのカバーにもトーマスやその仲間たちのイラストがふんだんに描かれ楽しさいっぱいだ。入手したお弁当もトーマス一色。中身もトーマスを描いた海苔が添えられたチキンライスなどアイデア満載である。
大勢の人々に見送られて新金谷駅を出発、沿線のいたるところにも列車に向かって手を振る人の姿が見られた。全国的にも有名な茶畑や大井川に架かる鉄橋を渡るときには、車内放送でトーマス自身が、日本語で面白おかしく解説を加える充実ぶり。
道路が並走するところでは、ほぼ同時に発車したバスのバーティ―が登場し、トーマス号と抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げる。乗っている子どもたちが歓声をあげて競走を応援していた。
楽しさ一杯で休む暇もない千頭までの1時間15分の汽車旅はあっという間だった。到着後、トーマス号は列車の入換えを行った後、転車台に向かい方向転換。人力での転換作業に大人も子どもも見とれていた。
4両の機関車が勢ぞろい
さらに、駅構内に設けられた特設会場で、トーマスを含めて仲間たち4両の機関車(トーマスの右隣から左にジェームス、ヒロ、パーシー)が勢ぞろい。園児も加わって楽しい撮影会が行われた。
ほかには、バスのバーティ―のデモ走行、ディーゼル機関車ラスティーが牽引する無蓋車の乗車体験など盛り沢山の内容だった。いずれも、9月25日までの会期中、トーマス号運転日に限って行われる。
また、8月19日からは、トーマスの仲間であるきかんしゃトビー号の運転を井川線の千頭~奥泉間で開始する。DAY OUT WITH THOMAS™のイベント走行が井川線で行われるのは初めてのこと。大いに期待される。
大井川鐵道へは遠方からも多数の人々が訪問している。宿泊施設として魅力的なのは、大井川本線の川根温泉笹間渡駅近くにある川根温泉ホテルだ。トレインビューホテルでもあると同時にトーマス号をはじめ鉄分豊富な仕掛けが多数ある。ぜひ泊まってみたいおすすめの宿だ。
DAY OUT WITH THOMAS2022に関して、詳しくは、こちら
取材協力=大井川鐵道、ソニー・クリエイティブプロダクツ
@2022 Gullane(Thomas) Limited.
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