同率5位:諫早市(長崎県)
続いて5位の長崎県諫早市を見てみましょう。正しい読み方は「いさはやし」。地元の干拓事業などの報道で全国的にも知られ耳慣れてはいるものの、やはり読みにくい漢字であることには変わりません。
まず「諫」という字が難しく、県外の人で正しく書ける人は少ないかもしれません。一方「早」は誰でも読める漢字ですが、「諫」との並びによって本来の音読み・訓読みとは違う読み方がありそうにも思え、人々に難しさを与えているように思います。
同率5位:羽咋市(石川県)
同率5位は、石川県の羽咋市。一瞬「うさくし」と読んでしまいそうですが、よく見えれば「昨(さく)」という字でもなく、日へんではなく口へんの「咋(かむ)」という読みにくい漢字です。正しい読み方は「はくいし」です。この語感を前に70年代の不良たちのスラング「ハクい」をすぐにイメージする人はおそらく50代以上の方でしょう。
ただし、その名の正しい由来は神話に由来します。遠い昔この地域に出現していた”怪鳥”を磐衝別命(いわつくわけのみこと)という皇子が3匹の犬と共に退治。犬が怪鳥の『羽を喰った』ことから、「羽咋(はくい)」という地名が誕生したと言われています。
4位:志布志市(鹿児島県)
4位は、鹿児島県の志布志市。正しい読み方は「しぶしし」。県外の人から見ると、何かの絵文字やアスキーアートにも読めそうな字面で、市内の住所には「志布志市志布志町志布志」といったものも存在し、目が回るような思いにもなります。
しかし、その語源は実に高貴なもので、天智天皇遷幸の伝説に由来します。天皇に布を献上した妻女にならい、召使いの女性もまた布を献上したところ、天皇が感激されました。天皇は「上下より布を志す誠にこれは上下の志布志である」と言われ、高濱の郷中すべてを「志布志」と呼ぶようになったと言われています。
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