犯人を追い詰める姿や謎を解いていく展開に、思わず見てしまう刑事ドラマ。一口に刑事ドラマと言っても、名作『古畑任三郎』のようにコメディ色の強いものから、吉高由里子さん主演の『最愛』のように、恋愛要素が絡むものまでさまざまです。
All About編集部は4月5~11日、全国312人を対象に「名作だと思う刑事ドラマ」に関するアンケート調査を実施しました。その中から、ランキング上位作品を紹介します。
3位:『踊る大捜査線』(1997年/主演:織田裕二)
3位には、フジテレビが誇る大ヒットドラマ『踊る大捜査線』がランクイン。主人公・青島俊作巡査部長を、織田裕二さんが、女性刑事・恩田すみれを深津絵里さんが熱演。他にもいかりや長介さん、ユースケ・サンタマリアさんなど個性的なキャスティングも魅力です。
湾岸警察署を舞台にした本作は、これまでの刑事ドラマの型を破り、現実の警察組織を忠実に描写。会社組織としての警察の内情にもスポットを当て、登場人物の人間味を細かに描く、新しい作風となっています。
回答では「刑事ドラマの概念を壊したから」「続編が作られたり、シリーズとして長く続いているから。登場人物が個性的である」「クスッと笑える要素が入っているところが好きだから」などの声が聞かれました。
2位:『古畑任三郎』(1994年/主演:田村正和)
2位に選ばれたのは、脚本・三谷幸喜さん、主演・田村正和さんの名作ドラマ『古畑任三郎』(フジテレビ系)。刑事ドラマといえば、派手なアクションや犯人を追う姿が定番ですが、本作はそういった概念を覆した作品といえるでしょう。
田村正和さん演じる警部補・古畑任三郎が、巧みな話術と卓越した推理力で、静かに事件の真相を解いていきます。犯人はさまざまな顔ぶれの豪華毎回ゲストが演じることでも話題に。また、放送の前半に犯人役及び犯行シーンが放送され、犯人が誰なのかよりも、どのように犯人を追い詰めていくかに焦点が当てられています。
「田村正和さんが生み出した古畑像は印象的で、塗り替えることができない作品だと感じます。誰も真似できない雰囲気で、これ以上の刑事作品はないと感じます」「ドラマの構成の中で、冒頭で犯人を明かすという作り方がとても面白いと思いました。あと、主人公の古畑さんのキャラクターがとても素晴らしいと感じました」「独特の謎解きの仕方が秀逸です」などの回答が寄せられました。
1位:『相棒』(2000年/主演:水谷豊)
1位に選ばれたのは、2000年放送スタートの超ロングヒットドラマ『相棒』でした! 直近の放送は、Season20。相棒役を反町隆史さんが演じました。水谷豊さん演じる主人公・杉下右京は、優秀なキャリアなものの変人で、警視庁の「特命係」に所属しています。右京の下についた相棒とともに、事件を解決していくストーリーです。
相棒役には、初代となる寺脇康文さんをはじめ、及川光博さん、成宮寛貴さん、反町隆史さんなど、名だたる俳優陣が起用され、各Seasonに変化と彩りを与えています。常に敬語で慇懃(いんぎん)無礼とも表現できる右京が、和製版シャーロックホームズといった具合で、事件の謎を解いていく姿がクセになる……?
挙げた理由に「何度でも見れる。もしくはまた見たい」「水谷さんが元気な限りずっと続いてほしい作品です。相棒が変わる度にいろんな色を見せてくれて、いつまでも飽きません」「長く続いているし、凸凹コンビが面白い」などの意見が聞かれました。
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