認定NPO法人「ふるさと回帰支援センター」が行った調査によると、2021年の移住相談者・セミナー参加者は4万9514件と過去最高の相談件数を更新。30代の移住希望者の割合も2013年の22.9%から、2021年は28.8%に増加しました。
30代に人気の移住希望先はどこなのか、同センターの窓口相談者アンケートの結果をもとにランキング形式で紹介します。
3位は、移住者が多く豊かな自然が人気の長野(7.7%)
4位の宮城県(7.6%)、5位の岐阜県(7.1%)と僅差ながらトップ3に選ばれたのは、長野県。40代では2位、60代では3位と移住希望地としてどの世代からも人気のある都道府県です。
その要因の1つとして、自然の豊かさと移住のハードルの低さが挙げられます。雄大な自然が県土の約8割を占めていながら、8もの県と隣接し、関東にも関西にも移動がしやすいことは移住の大きなメリットです。
また、※2021年には2426人が移住しているという統計があるように移住者が多く、移住後なじみやすいことは生活していく上で大切なことです。長野県には独自の移住支援制度が設けられており、サポートも充実しています。※長野県企画振興部信州暮らし推進課調べによる
2位は、九州からランクイン! 福岡県(8.4%)
福岡県は、東京と離れた九州にありながら40代で3位、50代で4位と幅広く人気の高い移住先です。福岡にしかない「住みやすさ」の1つは、「物価の安さ」。各地域の物価水準の全国平均を100とした場合、福岡の消費者物価地域差指数は96.8と全国で4番目に低いです。
そして、福岡空港や博多駅、市街地まで、さらに海までの全ての距離が近いコンパクトな都市であること。通勤からリフレッシュまで、移動距離が短いことは現代人にとって大きなメリットですね。
コロナ禍でライフスタイルが変わり、東京近郊を条件にしない層が増える中、ますます人気が高まりそうです。
1位は、移住後の満足度も高い静岡県(14.7%)
移住窓口相談者の移住希望地ランキングで70代で2位、それ以外の全ての層から1位を獲得し毎年TOP3の常連なのが静岡県。中でも3割強と1番多く移住している年齢層が30代です。
日本の西へも東へもアクセスのよい立地。また、移住した後も富士山や海の幸などを楽しめると、想像以上に満足したという声が多く寄せられています。
移住前の居住地は、関東近県からのIターンが8割を占めることから、大都会を離れた静岡での暮らしが、思った以上に満足感につながっているようです。
また、雪が少なく温暖な気候も人気の理由。魚介類や果物も新鮮でおいしく、ほどよい都会で暮らしやすい。これからも、関東近郊から静岡へ移住する流れは続きそうです。
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