1000人に聞いた「値上げしてもよいと思うもの」 2位「ビール」を抑えた圧倒的1位は？

日本トレンドリサーチは全国の男女1000人を対象に「値上げに関するアンケート」を実施しました。今回はその中から「値上げしてもよいもの」と「値上げに対する考え」の調査結果を紹介します。

2022.03.07

日本トレンドリサーチは2月13～15日、全国の男女1000人を対象に「値上げに関するアンケート」を実施。電気代やガソリン、小麦といった生活の基盤となるものが相次いで値上げしている状況に対し、8つの質問から一般消費者への影響や本音を調査したものです。

本記事では「値上げしてもよいと思うもの」「価格の値上げに対する考え」のアンケート結果を中心に紹介します。

値上げしてもよいもの、1位の「たばこ」は半数が回答

「値上げしてもよいと思うもの」を複数回答式で聞いたところ、最も多かったのは「たばこ」（49.6％）でした。2021年10月に値上げされたばかりですが、全体の半数は「値上げしてよい」と考えているようです。

2位は、「ビール」（21.9％）。こちらも5人に1人は「値上げしてよい」という意見です。TOP2ともに嗜好（しこう）品がランクインしています。

3位以降には「おむつ」（8.5％）や「インスタントコーヒー」（6.4％）、「文房具」（6.0％）などが続いています。一方で、「水道」や「電気」「小麦」「食用油」などはすべて1〜3%程度です。

値上げに対する考えを聞いたところ、57.4％が「商品やサービスによる」と回答しています。「反対」の姿勢を示したのは39.1％、「賛成」は、わずか3.5％でした。

「商品やサービスによる」と回答した人が理由を見ると、「嗜好品や贅沢品は値上げしていいと思う」という意見が目立ちます。「生活必需品以外のもの」や「必要性が少ないもの」は、値上げしても仕方ないといった考えのようです。

「賛成派」の意見を見ると、「原材料が上がっているから仕方ない」や「生産側も大変だから」など一定の理解を示す内容が多数みられます。「正常に価格転嫁すべき」や「正しい対価を求めるべき」など経済的な観点からのコメントも寄せられています。