9月28日に嵐のメンバー、櫻井翔さんと相葉雅紀さんがそれぞれ結婚したことを発表しました。同日、ファンクラブサイトでもファンに向けてメッセージで報告。各メディアでも大きく報じられました。
2人のファンでなくても驚いた今回の結婚発表。ジャニーズファンの人たちはどう受け止めたのでしょうか。もしくは、未だ受け止められない人もいるのかも……。長年ジャニーズ関連の取材を続け、自らもジャニーズを応援する筆者が、「推し」が結婚を発表したときのファンの見守り方について考えてみました。
異例の2人同時「結婚発表」そのときファンは……
突然の知らせにTwitterでは2人の名前をはじめ、「結婚」「推しの結婚」などの関連ワードが複数トレンド入り。中には、誤解を招きかねないネットニュースの見出しに「櫻井くんと相葉くんが結婚したのかと思った」というエピソードも。大人気グループのアイドルの結婚、それも異例の2人同時発表という点にも注目が集まりました。
「おめでとう」「末永くお幸せに」という祝福のメッセージが多数寄せられている一方で、やはりショックや寂しさを隠し切れないコメントも。きっと中にはツイートする気力さえない人もいるのではないでしょうか。
なにもアイドルに限ったことではなく、長らく独身でいたアーティストや人気俳優の結婚発表に、「会社を早退しよう」「明日会社を休みます」など、真偽のほどは定かではありませんが、推しの報告に大きなショックを受けたという投稿も。“◯◯ロス”などと呼ばれ、すぐには受け入れられないという声を何度も目にしてきました。
ジャニーズファンの中にはデビュー前から応援し、デビュー後もファンクラブへの加入をはじめ、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、あらゆる露出をできる限り網羅し、CDやDVDの購入に、遠征を含むコンサート参戦、舞台や映画鑑賞、CMが決まればその商品を買って……と、推しのためにさまざまなリソースをかけて、応援してきたファンも少なくありません。
日々わずかな時間でもそれが積み重なると大きなもの。もちろん時間の長短やファン歴だけではなく想いの大きさもあります。“リア恋”という言葉があるように、本気で恋をして自分の人生になくてはならない大きな存在に思っている人も。それだけ魅力がある・魅力を感じているという証拠であり、気持ちが追いつかないのも無理はありません。
「推し」が結婚を発表したときの対処法
遠い存在のようでいて、どこか身近な存在にも感じられる、不思議な距離感がアイドルの特徴の1つ。大好きなアイドルが幸せでいて欲しいと願うのは多くのファンに共通することとは思いますが、どこか遠くへ行ってしまうような、距離が離れてしまうような、何とも言えない寂しさを感じるのも正直な気持ちです。
今回、SNSでさまざまな意見に触れる中で、夢を売る仕事とは具体的に何を指すのか、アイドルに適した結婚のタイミングとは、など答えの出ない、解釈も人の数だけある事柄について改めて考えさせられました。
推しの幸せが自分の幸せ、とすんなり思える人もいれば、頭では分かっていても心が追いつかない、頭が真っ白、しばらく何も見たくない、という人もいるでしょう。祝福できなくても、まずはその気持ちを受け止め、自分で自分を否定することなく、ましてや周囲にならって無理をする必要もなく。まずは時間の経過と共に気持ちが落ち着くのを待つ、というのも、いまできる対処法の1つではないでしょうか。
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