横浜・野毛にパン屋「BEN-HUR 298 OJIMA BREAD MARKET(ベンハー ニーキューハチ オジマ ブレッドマーケット、以下ベンハー)」が2021年6月26日にオープン。道路をはさんで向かいにある大正12年創業の精肉店・尾島商店が運営する初のパン専門店で、惣菜系からスイーツ系まで約70種類のパンを販売しています。オープンの経緯について取材してきました(画像はすべて筆者撮影)。
ハンバーガーのバンズを自家製に切り替えたことがきっかけ
精肉店・尾島商店がパン店を開業したのは、尾島商店の隣りにあるカフェ「The Meat Cafe Ojima(ザミートカフェオジマ、以下ミートカフェ)」を中心にハンバーガーを販売していることがきっかけとなっています。
ミートカフェオープン時(2017年)は、ブリオッシュ生地のバンズは他のパン店から仕入れていましたが、2020年に尾島商店2階のスペースにパン工房を設けて、自家製パンに切り替えたとのこと。
よい場所があれば、パン専門店をオープンしようと準備していたそう。尾島商店の向かいにある「横浜にぎわい座」に空き店舗が出たので、設備、スタッフともにまるごと移動した、という経緯となります。
「ベンハー」とは、先代社長の好きな映画のタイトルにちなんでいます。お店のロゴをよく見ると「298(=肉屋)」がひっくり返っていますが、これはミスではありません。尾島商店の向かい側にベンハーがあることを表現するために、あえて逆さまにしたのだとか。
約70種類のパンがずらりと並ぶ店内
取材をした2021年7月現在、店頭に並ぶパンは約70種類。尾島商店の人気惣菜を使ったパンを中心に、ドーナツなどのスイーツ系、食パン、ハード系パンなどを用意しています。
開店時には、8割ほどのパンが並んでいるとのこと。また、秋に向けて、新たなパンの開発や生地のやわらかさなどを調整していくそうです。
おすすめは「ひなた」と「グロッシーショコラ」
パン製造を担当するシェフ・加納さんは北海道出身で、ドンクやシェラトン北海道などで製パン技術を学び、縁あって横浜へ来られたとのこと。おすすめのパンを伺うと、食パン「ひなた」(1斤400円)とドーナツ「グロッシーショコラ」(281円)を挙げてくれました。
食パン「ひなた」は、小麦の先祖にあたる古代小麦「スペルト小麦」3割、北海道産小麦「春よ恋」7割をブレンドし、48時間寝かせた生地を使い、小麦の香り・旨味を引き出しています。そのまま食べるとしっとりしていますが、トーストするとサクサクに。あっさりした味わいなので、料理に合わせてもOK。1日30斤限定なので、確実に入手したい方は予約をおすすめします。
ドーナツ「グロッシーショコラ」は、オランダ産ココアパウダー入りの天然酵母で発酵させた湯種生地を使ったドーナツに、ビターチョコとカカオニブでコーティングしてあります。もちもち・しっとりしており、甘さ控えめでチョコレートの風味を楽しめるドーナツです。
濱吟焼豚バーガー食べてみた!
尾島商店で人気のお惣菜を使ったバーガーをはじめとする惣菜パンの種類が豊富なこともベンハーの大きな特徴。特に人気が高いのは「炭火焼 濱吟焼豚(はまぎんやきぶた)バーガー」「コロッケバーガー」「きんぴらとつくね」とのことです。
炭火焼 濱吟焼豚バーガーを店先にあるテーブルで食べてみました。尾島商店の名物「濱吟焼豚」、ネギ、ゴボウのフライ、スクランブルエッグを、竹炭を練り込んだバンズでサンドしてあります。バンズがふわふわで、焼豚のやわらかさにマッチ。
老舗精肉店の惣菜と素材・製法にこだわるパンの強力タッグで、パン激戦区・横浜に新たな風を吹き込んでくれそうです。
BEN-HUR 298 OJIMA BREAD MARKET(ベンハー ニーキューハチ オジマ ブレッドマーケット)概要
住所:横浜市中区野毛町3-110-1
営業時間:10:00~18:00
※2021年8月からは平日9:30~19:00、日・祝9:30~18:00
※なくなり次第終了
定休日:当面の間、月曜(祝日の場合は火曜)および年末年始
電話:045-308-8808
URL:http://benhur298.com/
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