東大生約半数がさまざまなジャンルの「図鑑」愛読していた
東大生の子どもの頃に読んでいた本として挙げられることの多い「図鑑」。とくに多くの子供が苦手意識を持ってしまいがちな理系教科は、工夫をこらしたビジュアルやしかけで楽しく触れ合えるのも魅力のひとつ。昨今の教育現場でキーワードとして語られる「プログラミング的思考」や「宇宙」のような奥深いテーマを扱った図鑑をピックアップしてみました。
プログラミング的思考や理系脳を育てる図鑑
『きかいのしくみ図鑑』(学研プラス)は、分かりやすいイラストで機械の構造を学ぶことができるというコンセプトで大ヒットしている図鑑です。しかけ部分をペロンとめくってみると機械の中をのぞき見できる仕組みが子ども心をくすぐります。家の中にある冷蔵庫や洗濯機といった家電や街で見かけるエスカレーター、乗り物など、いったいどういう仕組みになっているのだろう?という疑問をすっきり解決!
もののしくみについて考えるという行為そのものが、プログラミング的思考を刺激。シャーペンやホチキスなど身近な文房具について知ることができる『もののしくみ図鑑』(学研プラス)も必見です。
「分解」好きなら間違いなくハマる図鑑
もっと、実際に分解してみた感覚がほしい!という子には『NEO+ぷらす 分解する図鑑分解する図鑑』(小学館)。かなりリアルに詳細が紹介されています。よく食べるものや、いつも身に着けている洋服などがどんな材料でできているのかなど意外な発見があるかもしれません。
元素の不思議な魅力に憑りつかれるかも
現在、118種類の存在が確認されている元素。H=水素、He=ヘリウム、Li=リチウム……そのあとは何だっけ?という具合に、まっとうに覚えるとなかなか難しく楽しくもないのですが、ずらりと並ぶ周期表を見ると圧巻で、ひとつひとつに違う性質がある元素。子どもの心をつかむ不思議な魅力があるのかもしれません。
わが子も上野の国立科学博物館の元素コーナーでよく立ち止まっていました。うっかり魅せられてしまいそうなのが『世界で一番美しい元素図鑑』(創元社)。
全世界で100万部というベストセラーになっているのも納得、美しい写真に見入ってしまいます。意外なモノに意外な元素が使われているなどの発見もあります。同じ著者の『世界で一番美しい分子図鑑』『世界で一番美しい化学反応図鑑』も揃えたくなる美しさです。
宇宙の神秘にどっぷりと浸る
銀河、ブラックホール……未知なるものの象徴でもあるような宇宙。頭で考えても分からないスケールだからこそ、ふんだんに写真が使われた図鑑の出番です。大人がほしい!『世界で一番美しい』シリーズの宇宙編が、『世界で一番美しい深宇宙図鑑』(創元社)です。
何百枚もの美しい写真が圧倒的。心置きなく宇宙の神秘に没頭することができます。著者は国際的に活躍するサイエンスライターで、解説も充実しています。
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