頭がいい子の良習慣として語られることの多い読書ですが、実際はどうなのでしょう?
現役東大生および東大生OBOGを対象にしたアンケートで「幼児~小学生時代に好きだった本」として51人中10人以上が「地図」や「国旗」に関する本と回答(2021年4月19日~5月5日、オールアバウト)。地図といえば、壁やお風呂に貼るタイプのポスターや、学校で配布される教科書的な地図帳をまずイメージしますが、さまざまな地図関連の本が存在します。図鑑紹介シリーズの第2弾として、最新の地図・国旗関連の本について調べてみました。東大受験界の有名人、佐藤ママも地図を推薦
三男一女を東大理IIIに合格させたとして知られている佐藤ママこと佐藤亮子さんおすすめの地図本としてヒットしているのが『るるぶ 地図でよくわかる 世界の国大百科』(ジェイティビィパブリッシング)。るるぶといえば誰もが知るガイドブック。まるで旅行計画を立てるときのようなワクワクした気分で学べるというのがコンセプトの地図本です。全ページフルカラー写真をメインに、図版やイラストの解説。地形や気候といった基礎知識はもちろん、世界遺産や美術館などの情報で世界への興味を広げてくれます。
国内編『るるぶ 地図でよくわかる 都道府県大百科』、歴史編『るるぶ 地図でよくわかる! 47都道府県の歴史大百科』も力作。もちろん旅行計画にも使えそうです。
旅行ガイドブックのツートップ、もう一方のまっぷるからも『まっぷるキッズ 地図でバッチリわかる47都道府県おもしろ図鑑』(昭文社)が登場しています。こちらは、子どもたちの探求心に火をつけるユニークな授業で有名な「探求学舎」の推薦です。
絵本やイラストなら小さい子でも地図に親しめる
未就学児から楽しめる地図絵本としてヒットしているのが『1日10分でちずをおぼえる絵本』(白泉社)。青森県はエビの形、北海道はエイの形、埼玉県は車の形……と、47都道府県を形で表現されていて自然と地図に親しめる工夫がたくさん。実際にAmazonレビューには3~4歳の子があっという間に日本地図を覚えてしまったという声が多数ありました。シンプルでわかりやすいこと、ミニマムな情報を完結にビジュアル化した地図本といえば、『こどもがはじめてであう にっぽん地図絵本』(戸田デザイン研究室)。戸田デザイン研究室の大人気ベストセラーシリーズです。カラフルな色使いが楽しい気分! 山の高さ比べ、川の長さ比べなどのオマケページも充実しています。
我が家にも中学受験をした子どもがおり、愛読していた図鑑シリーズについてはこちらの記事(オーソドックスからマニアックまで最新「図鑑」事情)でもご紹介しました。はじめて購入したのがこの地図絵本。読み聞かせ時代から長く愛読した本のひとつです。
地図への苦手意識がある子にはマンガから!
中学受験の世界のカリスマ高濱正伸の監修で人気の『マンガでわかる! 10才までに覚えたい47都道府県』(永岡書店)。『マンガでわかる! 10才までに覚えたい言葉1000』などで有名な「マンガでわかる! 10才までに」シリーズの社会編です。我が子は、地図系の本では『イラストでわかる都道府県じてん』(成美堂出版)をときどき眺めていましたが、この「マンガでわかる! 10才までに」シリーズもなかなか好評でした。
文字が多めではありますが、しっかりと必要な情報を詰め込みつつ、子どもの笑いを誘うコミカル系のマンガ。コミックとして軽く読み進められるライトな空気感で、地理があまり得意ではなかったわが子にもウケていました。
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