横浜中華街の広東料理店「萬珍樓(マンチンロウ)」が、6月22日から自家製冷凍料理の販売をスタート。食材の細胞を壊さず冷凍保存する「凍眠(トウミン)」の技術により、温めるだけで萬珍樓の料理を再現できるという、驚きの商品です(提供画像以外はすべて筆者撮影)。
萬珍樓が自家製冷凍料理の販売を始めた理由とは
創業1892(明治25)年創業、横浜中華街でも屈指の老舗「萬珍樓」。家庭では味わえない、本格広東料理を提供する大型店の一つです。
萬珍樓點心舗 支配人の千葉大志さんは、「コロナ禍において外食もままならないお客さまに、萬珍樓の味をご家庭で楽しんでいただけるように」との思いを込めて、自家製冷凍料理の開発に取り組んだといいます。
そのきっかけは、マイナス30度のアルコール凍結技術「凍眠」との出会いで「中華料理の歴史に革新をおこせる」との思いからでした。中華料理の長い歴史を振り返っても、冷たくする調理というものはなかったからです。
レストランで調理された料理をそのままの状態で凍結できるため、解凍後でもレストランで提供する味を表現できたことから、採用を決定しました。
野菜のおいしさにビックリ!絶妙な火加減が決め手
実際に、萬珍樓の自家製冷凍料理を購入して食べてみましたが、特に野菜が冷凍・解凍したものとは思えないほどの美味しさなのです。本当に驚きました。
「レストランでは100%完成された状態で料理を提供できますが、自家製冷凍料理ではお客さまが電子レンジで行っていただく最後の調理で100%完成されます。それを考慮し、調理人が絶妙な火加減で調理しています」(千葉支配人)
そもそも萬珍樓では野菜の仕入れにこだわっており、季節ごとに旬の野菜を全国各地の契約した業者より取り寄せているとのこと。その野菜を使い、冷凍→解凍→温めで出来上がる「冷凍料理のための方法」で調理するため、おいしさが際立っているのだと感じました。
調理からパック詰めまですべて手作業
野菜の調理だけでなく、揚げ衣の付けかた、ソース(タレ)のとろみの濃度なども、お店で提供される料理とは工程が異なるそうです。しかも、調理人の方々が一つひとつパック詰めしたり、専用カップへ盛り付けたり、すべて手作業で行っているとのこと。
「調理人の技術の集結と、調理人のおもてなしの心が、野菜や海鮮の状態につながっていると考えます」(千葉支配人)
支配人のおすすめは「海老のチリソース」
千葉支配人に特におすすめのメニューを伺うと「定番すぎるようですが、エビチリを召し上がっていただきたいです。冷凍食品とは思えないほどのエビのプリップリ感と萬珍樓特製のソースが絡み合う様をご堪能いただけると思います」と、教えてくれました。
萬珍樓自家製冷凍料理は、中華街大通り売店とTOMIN FROZEN(仲町台駅)の2カ所で販売されています。
・萬珍樓 https://www.manchinro.com/
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