相手の顔は見たいが、自分は毎回表示したくないという矛盾が……
まずは、オンライン会議を週1回以上行う男女に、オンライン会議で顔を表示することについて伺ったところ、「相手の顔が見えてる方が話しやすい」と答えた人は全体の7割以上に。オンライン上でも、相手の顔を見たほうが話しやすいと感じている人が多いことが分かりました。
その一方で、自分自身が「毎回自分の顔を映している」と回答した人は約3割にとどまり、相手の顔は見えたほうが良いが、自分は毎回表示したくないという矛盾が生じていることが判明しました。
カメラオンにしない理由1位は「自分の顔が映るのが嫌だから」
「オンライン会議で自分の顔を通常映さない」と回答した人に、その理由も聞いてみました。すると、「自分が映るのが嫌だから」という回答が51.7%、次に「音声だけでも問題ないと思うから」という回答が46.6%となりました。この結果に対し、大企業の社長や企業幹部にコミュニケーションのコーチングを行っている、コミュニケーション・ストラテジストの岡本純子さんは以下のようにコメントしています。
「音声だけで伝わると思っている人がこんなにいることに驚きました。確かに電話での会話などでも、円滑なコミュニケーションは可能ですが、その場合は、端的に伝える力が求められますね。オンラインであっても、きちんと相手の顔を見て話すのと、音声だけで話すのでは、伝わり方や理解力に大きな差がでます。ビジネスを行う上では、目的に合わせて、最適なコミュニケーション方法を選ぶようにしてほしいですね」
約2人に1人が会社からの会議用備品に対する支援に不満
新型コロナウイルスの猛威や、東京オリンピックの開催による移動の制限などにより、現在でも国を挙げてテレワークが推奨されています。そんな中、企業が実際にどのような対応をとっているのかについて伺いました。
「あなたのお勤めの会社では、テレワークが推奨されていますか」という問いに対しては、82%の人が「推奨されている」と回答。
一方で、オンライン会議用の備品(ヘッドセット、Webカメラ、スピーカーフォンなどPC以外の外付け設備)に対する会社からの援助に不満を感じている人は44.3%と、半数近くに上り、テレワーク環境の整備に対し、企業からのサポートが足りないと感じている人が多いことが分かりました。
社内のコミュニケーションをより円滑にするためには、オンライン会議での環境を整えることも大事になりそうですね。
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