何十年も前から、学生のたまり場として愛されてきた高田馬場駅前ロータリー広場。新型コロナウイルスが蔓延し、飲食店で酒類の提供が自粛される中、ここロータリーでの路上飲みが常態化したことを受け、5月18日に全面閉鎖されました。

そんな高田馬場駅前ロータリー広場が、新たな恋愛の聖地になっていると話題になっています。一体、どういうことでしょう? 学生時代にロータリーでいくつもの思い出をつくった筆者が6月18日、現場に確かめに行ってきました。
 

 高田馬場学生のたまり場、駅前ロータリーは今……

高田馬場駅前ロータリー広場
全面閉鎖されたロータリー。高田馬場の学生やサラリーマンは今どこで待ち合わせをし、どこで喫煙をしているのでしょうか…

高田馬場駅の早稲田口を出るとすぐに目に入る、高田馬場駅前ロータリー広場。たしかに全面閉鎖され、喫煙所も入れなくなっています。待ち合わせをする学生たちや酔いつぶれて介抱される学生たちを長年見守ってきた女神像も、囚われの身のような見た目になり、心なしか寂しそうです。
 

 封鎖されたロータリーに大量出現した、話題の「愛の南京錠」

フェンスに付けられた大量の「愛の南京錠」
フェンスに付けられた大量の「愛の南京錠」

フェンスに近づいてみると……。ありました! 通称「愛の南京錠」。大小様々、ハート型のものまで、約20個は取り付けられています。それぞれに日付や名前、相合い傘が書かれていました。これが、新・恋愛の聖地と呼ばれる所以です。
 
恋の緊急事態
「恋の緊急事態」。ちょっと意味はわかりません
 
ロシア10月革命の日付
「1917 11/7」。なぜかロシア10月革命の日付。文学部のロシア文学コースの学生が付けたのでしょうか。
 
この幸せがずっと続きますように
「この幸せがずっと続きますように」「ラブ(ハート)」。純粋に願っているのなら大したもんです。

「恋の緊急事態」「1917/11/7」(ロシア10月革命の日付らしい)「この幸せがずっと続きますように」といった、少しふざけたような南京錠も多く見受けられました。

高田馬場といえば、早稲田大学をはじめとして、日本美容専門学校、東京富士大学など多数の学校があり、学生街として知られる街。どこの学生が発端かはわかりませんが、学生のおふざけで始まったムーヴメントには違いないでしょう。
 

南京錠はどこで入手しているのか、南京錠の行方とは……

高田馬場駅前のドン・キホーテ
南京錠の仕入先としての線が濃厚な、高田馬場駅前のドン・キホーテ

では、一体どこでこの南京錠を入手しているのか、駅前のドン・キホーテに行ってみました。
店内の奥の方、文房具などが陳列してある棚の近くにありました、南京錠。
 
ドン・キホーテの南京錠売り場
2000円もする南京錠、みんなで割り勘して買ったのでしょうか…。

種類も豊富です。小さいもので約500円、大きいものでは2000円以上するものも。おふざけに2000円もかける高田馬場の学生、遊びに全力です。ロータリーへの愛を思えばお安いものなのでしょうか。もしかして、ロータリーと自分たちをつなぐ「愛の南京錠」だった……?

南京錠の取り付けは廃棄物処理法違反に該当し、5年以下の懲役、もしくは1000万円以下の罰金、またはこの両方が科せられるとのこと。ちょっとしたおふざけ・お楽しみにしては罪が重すぎるので、新規取り付けはやめましょう。すでに取り付けてしまった人も、速やかに外しに行くのが吉です。

また、このフェンスはリースだそうで、全面閉鎖解除の際には返却するもの。返却時にはこの南京錠たちは無理矢理にでも外されることになるので、誓われた「永遠の愛」は儚く壊され成就しないものになると考えられます。なんとも不吉なので、やはりここを恋愛の聖地にするのには無理がありそうです。

高田馬場の学生のおふざけは今に始まったことではなく、長年の伝統とも言えるので今回も大目に見てあげてほしいところではありますが、フェンスの取り付けや解除に関わる人に迷惑をかけるのはよろしくない行為でしょう。愛するロータリーの早期の開放を願うのならば、自分たちのためにもこれ以上は静かにしておくのがよいのではないでしょうか。

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