学情は、2022年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に実施した、「UIターン・地方での就職」に関する調査結果を発表しました。調査は、4月27日~5月11日の期間に行われ、681名から回答を得ています。その結果、「UIターンや地方での就職」を希望する学生は47.4%で、2020年6月調査(2021年卒学生対象)と比較して、25.6ポイント増加したことが明らかになりました。
UIターンや地方就職を希望する学生が約半数。昨年より25.6ポイント増加

「UIターンや地方での就職」を希望する学生は、47.4%(323人)。2020年6月調査(2021年卒学生対象)と比較すると、25.6ポイント増加しました。コロナ禍での生活様式の変化が影響していると考えられます。
UIターンや地方就職を希望する理由1位は「家族の近くに住みたい」

「UIターンや地方での就職」を希望する理由1位は、「家族と一緒に暮らしたいと思うから」で29.6%。「気軽に地元に帰れないことで家族の大切さを改めて感じた。家族の近くに住みたいと思うようになった」とのコメントが寄せられました。
2位は、「必ずしも都市部に住んでいる必要を感じなくなったから」で28.8%、3位は、「地元に貢献する仕事をしたいと思ったから」で27.1%との結果になりました。「コロナ禍で観光客が減り、苦しい状況にある地元のために、できることをしたい」といったコメントもあり、コロナ禍による生活や社会の変化をきっかけとした理由が上位にあがっている印象です。
UIターンや地方就職の際に希望する勤務地1位は「出身都道府県」で約7割

「UIターンや地方での就職」をする際の勤務地について、希望が最も多かったのは「出身の都道府県」69.3%でした。2位は、「出身の都道府県に近く、求人の多い地域」36.3%。家族の近くに住みたい、地元に貢献したいという思いからも納得の結果となりました。
また3番目に多かったのは、「魅力的な求人のある地域」で21.5%でした。
今回の調査では、22卒の学生は昨年と比較してUIターンや地方就職を希望する割合が高くなったことが明らかになりました。長引くコロナ禍は学生の就職活動意識の変容にも影響を及ぼしているようです。
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