AIが暮らしや仕事に浸透する今、あなたはAIにどこまで判断を委ねていますか?
Anthropicのダリオ・アモデイCEOらAI業界のトップが開発速度や安全性に警鐘を鳴らすなか、AIをどのように制御するかが世界的な論点になっています。
しかし、問われているのは開発企業の姿勢だけではありません。私たちも日々、「AIに聞けばいい」と頼る機会が増えています。心療内科医の海原純子さんによると、判断をAIに委ね続けると、自分で判断する力そのものが衰える可能性があるといいます。
海原さんと、ITコンサルタントのラスカウスキー照美さんの共著『AIに心を預けて大丈夫か 相談・恋愛・ビジネス・教育から見えてきた人間の未来』(飛鳥新社)から一部抜粋し、AI時代に生き残れる人の特徴と、仕事の質を左右する5つのポイントを紹介します。
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「判断」しない人が増えていく
AIの普及がもたらす最も大きな変化は、実は「仕事の効率」ではなく、人の意思決定の変化かもしれない。
これまで人は、「どちらがよいか迷い」「不完全な情報の中で決め」「その結果を引き受けてきた」。
しかし今は、「AIに聞けばいい」という選択肢が常に存在する。
このとき起きるのは、判断の外部化である。判断しないまま、決定だけが行われる。質問丸投げ、答えのコピペという教育現場で起きている問題が職場に持ち込まれる。
責任を感じないまま、選択だけが積み重なる。こうした状態は、一見効率的に見えるが、長期的には判断する力そのものを衰えさせる可能性がある。それだけに「人にしかできない仕事」ができる人の価値はアップする。
AI時代に残る「人にしかできない仕事」とは
では、AI時代においても残る仕事とは何か。それは、正解が不明な状況で判断する仕事である。
・方針や方向性を決める
・相手の感情や関係性とのかかわりで考える
・何が問題かを考える
・最後に責任を引き受ける
こうした仕事は、単なる情報処理ではない。むしろ、迷い・揺らぎ・不確実性の中で行う行為である。
McKinsey & Companyも、AIによって人は単純作業から解放され、問いを立て、結果を解釈する仕事へ移行すると指摘している。
つまり、これから求められるのは「答えを出す力」ではなく、「何を問うかを決める力」「AIにいかに仕事させるか」なのである。言葉を換えるといかにAIを使いこなせるかがカギになる。



