明治から「薬の水」と呼ばれた源泉12.5度の冷鉱泉。新潟県阿賀町「七福温泉 七福荘」は手打ちそばも名物の600円

新潟県東蒲原郡阿賀町、七福神を祀る七名地区にある「七福温泉 七福荘」。明治以前から「薬の水」と呼ばれてきた源泉12.5度の冷鉱泉と、名物の手打ちそばが味わえます。地元のNPOが運営する600円の日帰り温泉を詳しく紹介します。(サムネイル画像:「七福温泉 七福荘」公式Webサイトより)

「七福温泉 七福荘」公式Webサイトより
「七福温泉 七福荘」公式Webサイトより
新型コロナの流行で、この温泉は閉館の危機を迎えました。それを避けるために2020年、地元の有志たちがNPO法人「七福の恵」を立ち上げ、2021年春に再スタートしています。新潟県東蒲原郡阿賀町の「七福温泉 七福荘」は、そうして守られた温泉です。源泉は12.5度の冷鉱泉で、明治以前から「薬の水」と呼ばれてきました。入浴料は600円です。

All About ニュース編集部が選んだ、一度は訪れたい温泉施設を紹介します。今回の舞台は新潟県です。

※2026年9月時点で、Googleクチコミが300件以上、平均評価が4.0超えの施設を紹介しています

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「七福温泉 七福荘」の湯は「七福の湯」。湯口のレリーフに七福神が4人

温泉名は「七福の湯」。泉質は単純硫黄冷鉱泉で、源泉温度は12.5度と非常に低いため加温して使われています。効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩など。浴室は大きな窓が開放的で、間口いっぱいまで広がる湯船から雄大な景色を眺められます。湯口にはレリーフが施され、七福神のうち毘沙門天・寿老人・大黒天・恵比寿の4人が描かれているという細部も。建物は阿賀町上川産の杉をふんだんに使っており、館内に木の香りが漂います。ベランダからの眺めもよく、館内には食堂、大広間、売店、そば打ち体験の設備が揃っています。なお浴室にタオルの備え付けはなく、フェイスタオルのみフロントで販売されています。
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名物は手打ちそば。そば打ち体験もできる

七福荘のもう一つの看板が手打ちそばです。厳選したそば粉を源流の水で打ち上げており、食堂では打ちたてを味わえます。地元産の食材を使った山菜料理など「七福のおふくろの味」もすべて手作り。冬季は「とろろ鍋」と「鴨南蛮そば」がすすめられています。

そば打ち体験(要予約)も用意されており、講師が丁寧に教えてくれるため子どもから大人まで参加できます。温泉に入ってそばを打ち、それを食べるという流れが一か所で完結する構成です。

また約1km先には七福荘が管理するキャンプ場「ふれあいの森バンガロー」があり、こちらは宿泊できます。周辺には七福神を祀る「七福の里」の集落、丸渕観光わらび園、大尾不動滝、廃村の跡地に作られたたきがしら湿原といった見どころが点在しています。

「七福温泉 七福荘」の口コミ・評判は?

トリップアドバイザー、温浴専門サイト、SNSなどに寄せられた投稿を見ると、話題が集まっているのは以下の3点です。

熱い湯と冷たい源泉を交互に

無色透明な単純泉ながら湯の花が舞うのがよいという声があります。内湯は42〜43度と熱め。一方で源泉をそのまま冷泉として使う浴槽もあり、熱い湯と交互に入って楽しめたという記録もありました。湯上がりに指先まで赤くなったという感想も。鉱泉なので加温しているものの、湯加減に問題はないという評価も見られます。

山あいの立地と、周辺の散策とのセット

福島県との県境に近い山間部にあり、ドライブがてら訪れるのにちょうどよいという声が目立ちます。たきがしら湿原や大尾不動滝を散策した後に立ち寄るという使い方の記録も複数。施設が比較的新しく、食事処や休憩場があってくつろげるという評価もありました。

地域の拠点としての役割

2009年に地区の中核だった七名小学校が閉校して以降、七福荘は観光施設としてだけでなく地域の活動拠点になってきたという背景が語られています。年に一度の「七福の里祭り」では、ここでしか見られない「七福ひょっとこ踊り」が披露されるとのこと。小正月の「さいの神」など、季節によっては地元の伝統行事に参加できることもあるようです。

訪れる前に押さえておきたい3つのポイント

1つ目は営業時間の短さです。温泉は10時から18時まで(最終受付17時30分)で、夜の入浴はできません。さらに食事は11時から14時30分(ラストオーダー14時)と限られています。名物の手打ちそばが目当てなら、昼前後の到着が前提になります。

2つ目は休館日です。毎週月曜日が休み(祝日の場合は営業)ですが、それ以外にも休業日が設定されるため、公式サイトの営業日カレンダーで確認するのが確実です。臨時休業もサイトで告知されます。

3つ目は持ち物と料金です。タオルの備え付けはなく、フェイスタオルのみフロントで販売されています。料金は2026年4月1日に大人500円から600円へ改定されました(子供300円は変更なし)。原材料や光熱水費の高騰による改定と公式に説明されています。阿賀町民限定の「湯めぐりカード」を持っている場合は200円で入浴できます。

なお脱衣場には脱衣かごと鍵付きロッカーが用意されています。そば打ち体験は要予約なので、参加する場合は事前に連絡してください。
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