貯蓄や投資を増やすほど不安になる? “節約疲れ”している人が知るべき「幸福度が最大化する支出」

将来が不安で、消費より貯蓄や投資を優先していませんか? 実は投資に偏りすぎると、「今」を犠牲にして不安が増えることも。幸福度が伸びやすい実践モデル「消費5:投資4:人のため1」の考え方を紹介します。(画像出典:PIXTA)

※本記事で紹介している商品の購入やサービスの利用により、売上の一部がオールアバウトに還元されることがあります。

「人のため1」は幸福を最大化させるブースター

最後は「人のため1」。これが幸福を最大化させるブースターです。

人のために使うお金、つまり社会的支出は、主観的幸福度を向上させる要素として科学的に確認されています。5色で言えば、赤(贈り物)がここに対応。

エリザベス・ダンらによるサイエンス誌の研究では、同じ金額でも、自分のためより他人のために使ったほうが一貫して幸福度が高まることが示されています。重要なのは金額の大小ではなく、収入水準にも関係がないということです。

ただし人のための支出が多すぎると、自己犠牲や疲弊につながりかねません。全体の1~2割程度が、自分も相手も満たしやすい現実的な比率です。

ここで言う「人のため」とは、寄付だけを指すわけではありません。後輩にご飯をおごる、家族のために何かを準備する、友人へのちょっとした贈り物。日常の中で「誰かのために」使うお金のすべてが含まれます。

「5:4:1」は必ず守るルールではない

この「5:4:1」は、単なるお金の配分ではありません。未来への安心、今の充実、人とのつながり、この3つを同時に満たす設計です。

重要な注意点として、この比率を必ず守らなければならないというルールはありません。

あくまでも、幸せ通貨が循環しやすい構造を示した目安。人生や価値観によって、「6:3:1」になる時期もあれば、「3:5:2」になる時期もあります。

大切なのは、どれか1つに偏りすぎていないかどうかを自分で確認し、トライアンドエラーしながら自分で配分を決めていくことです。

不安通貨 貯金や投資で消えない「お金の不安」を最新科学で解決: 幸福学・行動経済学・心理学が突き止めた「正しいお金との向き合い方」
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この書籍の執筆者:櫻井かすみ プロフィール
ファイナンシャル・ウェルビーイング研究者、ママ金融教育家、ファイナンシャルプランナー。株式会社トウシナビ代表。投資詐欺や貯金ゼロなどを経験した後、資産形成を実践。現在は大学院で「お金」とウェルビーイングについて研究している。著書に『投資への不安や抵抗が面白いほど消える本』『母が子に伝えたい大切なお金と社会の話』(いずれもGakken)などがある。

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